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チェ・ゲバラについて/予習
2009.01.06|iwamura
「CHEチェ28歳の革命」が今週公開です。
これは並んででも見にゆかねば(予告編は公式チャンネルをどうぞ)!
さて、ただこの映画を観る前に、チェやキューバ革命、及びアメリカに対する南米の立ち位置等は学んでおく必要がありそうです。
まずはやっぱり「モーターサイクルダイアリーズ」。
これはチェが革命家になる前の物語です。親友と貧乏旅行をして、南米をなんとかしないと!と若き日のチェが思う、ピュアのかたまりみたいな映画です。
音楽がまた良い。部屋でひとりで泣いてほしい映画です(笑)。
そして次に、これはすごい映画なんですが、「COMANDANTE」も外せない。
革命家としての彼はまだ生きている。この映画は貴重すぎるくらい貴重。
彼は言い訳やすっとぼけ回答を繰り返すが、本気の回答をするときがある。
そしてすごいのは、撮影中に街中歩くと、カストロ「アイドル」みたいなんですよね。どこぞの首相とは違うのだ。
「民衆に支持される『愛される』指導者」について、考えてしまう映画です。「資本主義」「社会主義」ってなんの為にあったんだっけ。
今ぼくらが、暖かい部屋で仕事したり、屁をこいたり、失恋したりしている間にも、冷たくなったこどもを抱えて泣いているお母さんがいます。
お互い家族ある、正しいと信ずる主義を持つ者同士がぶつかり合うのは当然。
それで利益を得る人が生まれるのも当然。反対意見の発生も当然。政治摩擦も当然。
これら当然をどこかで切り抜けて、皆が暖かい部屋で家族と笑い合えるようにすることが、問題。
時の為政者は、憎むべき相手と戦うことが仕事ではなくて、問題と闘うことが仕事だと思います。
※追記
もちろん、「どこかの爆弾より、目の前のあなたの方が大事件さ」、という論理もまた一方で「真」であり、それが人類愛の原則原理であることを認めます。