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「かはく」がすごい件
2009.01.14|umiushi
週末に遠くの友人が遊びにきました。会うなり「太ったなお前」などと言われましたがそれはともかく、
彼が「上野の科学博物館に行きたい」と。
そういうわけで国立科学博物館、略して科博に行ってまいりました。小学生のころ連れて行ってもらって以来、実に20年ぶりではないですかな。
少し前に新しく「日本館」なる建物が完成したようですが、友人が一番見たいのがキカイ関係らしいので、まずは地球館のそのフロアへ。
いきなり零戦というのもさすがですが、
タンスくらい馬鹿でかいアナログ式の9連立方程式を解く計算機とか、
タイガー手回し計算機とか、
江戸幕府(!)がオランダに発注して平成の世まで稼動してた工作機械とか、
100円ショップで電卓が買える時代からすると、土下座して謝りたくなるような過去の英知の結晶がてんこ盛り。すげえ先人すげえ。もう完全に人類の歴史リスペクト。
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他のフロアでは、哺乳類の剥製がずらり勢ぞろい。中でもラクダが最大級なのが意外。それはともかく、動物でかい。こんな奴ら相手にホモサピエンスが丸腰でどうしろと。動物すごい。
恐竜なんかでかすぎて笑うしかない。「恐竜は絶滅していません。鳥として生き残っています」ってあいつら恐竜なのかよ。ダチョウなんかが怖い理由がわかった。生き物の歴史すごい。
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結論として何がすごいって、科博じたいがすごい。何しろ昔原田宗典が言っていたけど、あそこには本物しか置いてない。
たとえば渋谷のハチ公は銅像だが、科博のハチ公は本人というか本犬の剥製なんである。ホンモノでない例外は3つしか確認できなかった。
・メートル原器、キログラム原器
これはさすがにレプリカ。でもちゃんとしたレプリカ、ってのも変な日本語だけど、ちゃんと複製してるからホンモノと同じつくり。その辺がやっぱりすごい。
・「地球のできかた」「恒星」などの展示
まあ、天文関係は本物を展示しようがないんだけど、それが気になるくらい他のものが全部ホンモノだった。
・元素の周期表
驚くべきことに、それぞれの元素がきちんと展示されているのですが、さすがに放射性元素は展示してなかった。これは仕方ない。危ないもんな。
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「ルーブル熱」なんて言葉がありますよね。ルーブル美術館を見学してて、質量ともに圧倒的な展示にあてられて具合悪くなるってやつ。科博も同じでした。
最後にひとつ、これで入館料400円というのもすごいですね。