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トキ放鳥!→新種ですそのエサ
2009.03.03|umiushi
禍福はあざなえる縄の如し、というか、
人生万事塞翁が馬、というか、
風が吹けば桶屋が儲かる、というか、
とにかく形容のしにくいニュースです。
新種のカエル 放鳥トキが食べていた
国の特別天然記念物のトキ10羽が放鳥された新潟県佐渡市で、新種の可能性の高いカエルが発見された。本州以南に分布するツチガエルに似ているが、腹部が 黄色で鳴き声も全く異なるため、佐渡の固有種とみられる。放鳥トキの大切な餌になっている。脊椎(せきつい)動物の新種が国内で発見されることは珍し い。(田中幸美)
(産経新聞)
日本のトキが絶滅して久しいですが、中国のトキをもらってきて子供を生ませ、それを放して「根付くかな?」という期待を抱かせる時分にこのニュース。
カエルは空飛べない分(当たり前ですが)、島からでることもできず、したがって佐渡で独自の進化を遂げたこの種は貴重なわけです。トキとどっちをとるかという二択を迫られるような事態には陥っていないですが、それにしてももどかしい。
だいたい、トキの減ったのだって、肉をとったり害鳥だからって駆除したりとニンゲンの都合ですからね。
しかもwikipediaによると
トキを特異的に宿主としているダニにトキウモウダニがおり、日本におけるトキの野生絶滅とともに、環境省版レッドリストにて野生絶滅と評価された[4]。このダニも宿主同様1属1種であり、科のレベルで独立した種であるという説もある。なお、このダニは吸血性ではなく羽毛くずを餌とするようである[4]。
だそうです。うーむ、日本産トキどころかダニまで絶滅してしまったか。ダニなんていいじゃん、などと言ってはいけません。それは立派なダニ差別です。
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トキの学名がNipponia nippon だから、よけいに日本代表みたいな扱い受けてます。
しかし中には、日本産の標本で種を決めた(記載された)のに、手違いでRabdophis tigurinus なんて「チグリス川の」って名前つけられちゃった不遇の動物もいます。
まあ、
ヤマカガシ
なんですけど・・・ダニもですけど、こういういわゆる「蟲」になると扱いがテキトーなのが納得いかんですな。