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ムコ殿!
2009.03.11|umiushi
良し悪しはひとまず置いといて、日本(というかほとんどの国)には「家」という、制度のような風習のようなものがあります。
宗教や地域によっては母系社会ですが、日本は父系ですね。
だから逆に必殺仕事人の中村主水の悲哀がコミカルで面白い。
(野球好きとしては、藤田まことさんが筋金入りの近鉄ファンだったことも触れねば)
しかしムコ殿の悲哀はニンゲンだけではなかった。
女王シロアリ、子供は後継にせず…王の血を入れないワケは?
女王の命は永遠? 日本に多いシロアリ「ヤマトシロアリ」の女王は、自分の死後の後継者となる新女王を、王と交配しない単為発生で産むことを岡山大の松浦 健二准教授(昆虫生態学)らが発見した。新女王はこれまで、王と女王の娘と考えられてきたが、実は自分自身の“分身”で、女王の座を守り続けていた。17 日から盛岡市などで始まる日本生態学会で発表する。(中略)
巣が大きくなると、働きアリなどを増やす必要が出てくるが、女王だけでは産卵数が不足しがちになると新女王たちが王と交配し、家族を増やす。20~30年生きる王に比べて女王の寿命は5~10年と短いが、分身がさらに分身を産むため、巣が存続する限り、初代女王と同じ遺伝子の女王が君臨し続けることになる。(YOMIURI ONLINE)
シロアリというと害虫以外の何でもないですが、社会性を獲得した動物の代表例ですね。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、シロアリはアリとは違います。
アリはスズメバチの仲間で、シロアリはシロアリという独立したグループ。
シロアリにいちばん近い仲間がゴキブリ・・・えらい禍々しい親戚関係ですな。
SFC世代のトラウマ「アリだー!」
閑話休題。
我々哺乳類であれば、どんなに虐げられようとも、オスの遺伝子なしでは子供できないので、まだオスの存在価値はありますが、
シロアリの世界では「女王」という、一番大事なところはオスの遺伝子が関係ないという、男の身としては聞いてるだけで「ううう・・・」となる話題です。
数年前にはヒアリ(火蟻、Fire ant)でも似たような事実が報告されてました。
こっちは正真正銘のアリですが、やっぱり女王になる卵はオスの遺伝子を受け継いでないって話でした。
いやー、シロアリやアリに生まれなくてよかった。
カテゴリ:科学