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「死刑囚獄中ブログ」が、アクセス急増な件。
2009.03.20|iwamura
先週末も、死刑確定のニュースが流れましたね。
当然と言えば当然。だめと言えばだめ。被害者家族の意見が正しいか、いやそれだけではない。
でも、人間には感情が。。。わからない。。。
しかし始まる裁判員制度。ということで、今日は死刑囚ブログが考えさせられる件。
東京拘置所で執行を待つ死刑囚が、日々のできごとやその日に考えたことをつづった「日記」を掲載したブログのアクセス数が急増している。投稿欄での読者同士の議論も盛んに。5月に裁判員制度が始まるのを前に、「自分たちも死刑の判断にかかわるのだから」という思いで書き込む人も多いようだ。
日記は、千葉県のマブチモーター会長宅放火事件などで4人を殺害し、07年11月に死刑が確定した小田島鉄男死刑囚(65)が書いている。ノンフィクション作家の斎藤充功さん(67)に手紙で送られてくるものを、斎藤さんが本人の了承を得た上で「死刑囚獄中ブログ」に掲載している。
〈1月29日曇〉今朝、死刑4人執行。死刑囚が懺悔(ざんげ)し、悟りを自覚して処刑されることは、犯人の自己満足にすぎず、遺族の方々にとっては不快極まりないことではなかろうか。私は後悔したまま、悪人のままで死にたい。
〈2月1日晴〉嫌な夢の中から必死に逃げるような思いで目を覚まして、小便に起き、外を見ると明るくなっていた。人生の最果てに立っている今、「もっと別の道があった」と思ってみても、これまでの時間を生き直すことはできない。(一部略)
※asahi.comより抜粋(部分略)
※小田島死刑囚のブログはこちら。
と、いう感じです。
人はね。
人は、みんな「いい人間」だと思うんです。
それが状況や立場で、殺したり殺されたりする。チャップリンの言った「町で人を殺すと人殺しになるが、戦場で人を殺すと英雄になる。」という言葉は、重い。
そして、町で、悪いことをしちゃう人間は、悪い人間というよりも、「弱い人間」だと、私は思うんですよね。
頑張って稼がないで盗んじゃう。デート省いておそっちゃう。歩くのいやで自転車盗んじゃう。話し合って、許す度量がなくて、バットで殴って殺しちゃう。
弱いんですよ。近道をしようとしてしまった人たちなんですよ。
そういった意味では、戦場でなくても、人は、近道をしようとして、弱者に転ぶ可能性がある。
しかし、人生に、近道はない、です。
心の弱さに負けちゃうと、とっても苦しいよ。苦しみながら、死ぬのを待つしかないんだよ。
それを、彼のブログは言っている気がしました。
確かに、教育への影響是非はあるだろうが、若い人へ、こういうものが読まれることは、個人的には有効であるような気がします。
強く、生きたいですね。どうせ、近道しても、しなくても、100%我々は死ぬんです。だったら。
弱い自分を、解って、でも近道しないで、「積み重ねて」生きたいですね。
~裁判員制度が、経費削減の為の、国家の「近道」でないことを祈って~