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オオサンショウウオすごい
2009.04.14|umiushi
えー、社長と違って、相も変わらず脳天気な記事で恐縮ですが、
姫路市立水族館で約20年間飼育されていた国の特別天然記念物オオサンショウウオの脚の指が、約15年かかって再生したことが確認された。同じ両生類のイモリで指の再生報告はあるが、オオサンショウウオでは初めて。
昭和62年に同水族館で人工ふかした個体(体長98センチ、体重7・4キロ)で、5歳のとき、水槽内で仲間とのけんかで右前肢上腕骨の先を食いちぎられ た。その後ちぎれた脚の先に4本の指が形成され、「外見的再生」が確認されていた。今月のレントゲン検査で、初めて4本の指の骨が確認され「完全に再生さ れた」ことが判明した。
オオサンショウウオの生態に関しては不明な点も多い。自然界では欠損した指の再生は確認されておらず、再生が止まった小さな突起状態がほとんど。今回は、飼育下の長期観察でオオサンショウウオの指の再生過程を知ることができたという。
オオサンショウウオの生態にくわしい元姫路市立水族館長の栃本武良さんは、「時間はかかったが、エサなどの条件さえよければ欠損した指が完全に再生されることがわかった。オオサンショウウオの生態を研究する上で貴重」と話している。
(産経新聞)
ニンゲンがやれES細胞だの再生医療だのとがんばっているときに、彼らは悠然と手を再生してるのであった。15年てお前、そのとき生まれた子が義務教育終わるぞ。
記事にも「仲間に食いちぎられた」などと物騒な話が出てますが、
オオサンショウウオといえば、
半分に裂いても生きてるくらい生命力が強いから別名「ハンザキ(半裂き)」とか、
川で友達が泳いでると思って抱きついたらオオサンショウウオだった、とか、
(さくらももこさんのエッセイより)
化石もデカイから、ヨーロッパではノアの洪水で死んだ人のホネだと思われてた、とか、
鮎釣りの鮎を噛み千切っちゃう嫌な奴だけど、天然記念物だから手を出せない、とか、
いちいち規格外の生き物ですね。
寿命もよくわかんないけど、60~70年位生きるらしいですね。これは1人の人間では調査できませんよ。いろいろがよくわかんないのもうなずけます。再生に15年かかっても、連中にとっちゃたいした時間じゃないのかもしれません。
人間社会はスピードアップするいっぽうですが、種族としても一個人としても、彼らの生き様には長生きのヒントがあるのかも知れません。