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世界一短い手紙
2009.05.02|umiushi
少し前、といっても年単位で前ですが、
日本一短い「母」への手紙
という本がベストセラーになりました。シリーズ、といっていいものか、いろいろ続刊も出ております。
わたくし「泣け!泣けぇ~!」って本や映画は苦手なのでちゃんと読んでないのですが。
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しかし、一番短い手紙といえば、有名すぎるのがこちら
「?」
たった一文字。ビクトル・ユゴーが「レ・ミゼラブル」の売れ行きを尋ねたやつですな。
「どう?売れてる?」みたいな(あくまで想像)。
出版社のほうでも対抗したわけじゃないけど、返事が
「!」
またしても一文字。「どえらい売れ行きっすよ!」と、まあおフランスの出版関係者がそんな体育会系のノリのはずはないですが、そういう小粋なやり取りがあったそうで。
しかし、わたくしが推すのはこちらでございます。
南極越冬隊のもとに、資材とともに家族からの手紙が届いた。それぞれが全員の前で手紙を読み上げる、というちょっとした遊びを思いついて順番に読んでいたら、ある新婚の青年隊員が開封したまま止まってしまった。
新妻からの手紙には、たった一言
「あなた」
とだけあった。
うーむ。僕の感想を言ってしまうと台無しかもしれないので、うーむ、と唸ってお開きにしたいと思います。
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今ふと思いましたが、弁慶の勧進帳、あれ白紙をさも通行手形みたいにして突破したわけですけど、そうするとこれが最短の手紙かもしれませんな。短いもなにも、ゼロですけど。