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振り込め詐欺かと思ったら本当に息子がパクられてたでござる の巻
2009.06.26|umiushi
とある予言者、たしかエドガー・ケーシーだったと思うのですが(違ってたらごめん)、
死後に霊界から信号を送れるかどうか、確認のための合言葉を家族と決めてたそうで。
・・・それにしても
「オレが死んだら霊界からメッセージを送る。合言葉は○○だ」
「まぁあなた、それならニセモノと区別できますわ(はあと)」
「やったねパパ、明日はホームランだ!」
という会話(あくまで想像)の成り立つ一家もモノスゴイですな。
閑話休題。死後に実際「彼からの通信を受け取った」と称する輩が出てきたそうですが、家族いわく「だれひとり合言葉を言わなかった」つまり偽者だったそうです。
冷たい話ですけど、家族の間でも合言葉が必要な時代なのかもしれません。
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という壮大な前振りのもと、本日のお題は「振り込め詐欺」であります。
暴論を承知で申しますが、「振り込め詐欺」を最初に思いついた人物の、その発想だけは敬服いたします。まさにコロンブスの卵。
ま、実際にやってしまったところや、以後の模倣犯は唾棄すべき存在でありますけども。
イタチゴッコといいますか、警察と犯行グループの攻防もどんどん巧妙になっているようですが、啓蒙が過ぎてしまったがための喜劇がこちら。
振り込め詐欺未遂:実際は発生してなかった 道警が誤発表
札幌中央署が23日発表した静岡県警沼津署の代表電話番号を装った振り込め詐欺未遂事件は、実際には発生していないことが24日、分かった。両署の 情報交換が不十分だったためで、誤発表した札幌中央署の宮腰憲章副署長は「手順は踏んで発表したが、署間の確認に行き違いがあった」と釈明している。
北海道警マスコット『ほくとくん』札幌中央署によると、22日に札幌市内の男性から交番に「警察官を名乗り、万引きした息子の示談金を要求する電話があった」と相談があり、同署員 が男性の携帯電話の着信履歴をもとに電話。沼津署にかかったが、「万引き事件や男性に電話した事実はない」と説明されたため、振り込め詐欺未遂事件として 23日に発表した。
静岡県警マスコット『エスピーくん』しかし、24日になって男性の息子が万引き事件で同署の取り調べを受けていることが判明。振り込み未遂事件の報道を知った沼津署から「22日に起きた事件と思い否定したが、数日前の(男性の息子の)事件で署員が男性に電話をかけた」と連絡があったという。
(ネタがないので、マスコットでお茶を濁した次第。むつ警察署くらいのインパクトは欲しかった)
喜劇と申しましたが、万引きはいかんよ。
ただ、
沼津署は男性への電話で、息子に科せられる「罰金」について説明しており、札幌中央署は、男性がこれを「示談金」の要求と勘違いしたとみている。【円谷美晶】
まさにこの部分、勘違いに起因する「思い込み」こそが、犯行グループの付け入る隙なのであります。年をとるほど思考が硬直するって言いますもんね。
しかし僕の叔父なども「うちのばーさんも気をつけてもらわないと」と言いながら、
「もしもし、オレだけど」
と実家に電話してくるあたり、老化の前段階のような気がするが何とかならんもんか。