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夢の宇宙行きのエレベーター☆
2012.02.24|shiozawa
宇宙に行くといえば今は“ロケット”。
しかし、将来はもっと簡単かつ安くいく方法として“宇宙エレベータ”たるものが開発されており、注目されています。
■「2050年宇宙の旅」はエレベーターで
エレベーターに乗って地上と宇宙を行ったり来たり――。
こんな夢のように壮大な構想を、ゼネコンの大林組(東京)が20日、2050年に実現させる、と発表した。
鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで1週間かけて向かう計画という。
「宇宙エレベーター」はSF小説に描かれてきたが、1990年代にカーボンナノチューブが発見され、同社は建設可能と判断した。
米航空宇宙局(NASA)なども研究を進めている。
今回のエレベーターのケーブルの全長は、月までの約4分の1にあたる9万6000キロで、根元を地上の発着場に固定する。
一方、ターミナル駅には実験施設や居住スペースを整備し、かごは時速200キロで片道7・5日かけて地上とを往復。
駅周辺で太陽光発電を行い、地上に送電する。
引用:gooニュース
宇宙エレベータのイメージ写真の一番上側に重りがついているのは地球の遠心力で上に引っ張るためでしょう。
そんな宇宙エレベーターですが技術開発向上を目的に競技会が開かれているようです。
■宇宙エレベーター技術競技会
本協会では宇宙エレベーターに必要な技術を開発・研究する目的で、米国以外では世界初となるバルーンを利用した第1回技術競技会を2009年8月に開催。
この競技会は上空150mに掲揚したヘリウムガス充填のバルーンから幅50mmのポリエステルベルトを地上まで垂下し、このベルトを昇降するクライ マー(昇降機)の速度や性能を競いました。
なお、同種の技術競技会は米国でもNASAの支援の元で2005年より開催されており、ボーイング社などが後援する参加チームなどが宇宙エレベーターに関連する技術の向上を目指しています。
引用:宇宙エレベーター協会
また、宇宙まで続くこの“長ーいロープ”を実現するには強度が最強の“カーボンナノチューブ”製のロープが必要ということだったとのことですが、こちらがその“カーボンナノチューブ”について
■世界を変えるか 驚異の新素材カーボンナノチューブ
鋼鉄の数十倍の強さを持ち、いくら曲げても折れないほどしなやかで、薬品や高熱にも耐え、銀よりも電気を、ダイヤモンドよりも熱をよく伝える。
コンピュータを今より数百倍高性能にし、エネルギー問題を解決する可能性まで秘めている……。
そんな材料があると聞いたら、みなさんは信じられるでしょうか?その夢の新素材は日本のつくば市で発見されました。
グラファイト(上)とカーボンナノチューブ(下)
引用:有機化学美術館
もっとも固いダイヤモンドと同じ炭素。
密度の高い最密六方格子(これもダイアモンドと同じ)。
これがながーく筒状につながっているとなると、何となく堅そうな感じがします。
そして実際、固くて、しなやかで、化学反応しにくい。 至れり尽くせりの夢のような素材ですね。
しかし、実際目で見えるサイズのカーボンナノチューブがこちら
カーボンナノチューブ(写真:名城カーボン)
引用:ケムステニュース
まるでヒジキ見たいですが、素材は見かけによりません。
また、お値段もすごいのです。
ナノチューブの実用化への最大のネックはその値段で、今のところ1gが500~1000ドルします。
当初の数分の一になったとはいえ、純金ですら1g10ドル前後ですから、これがいかに高いかわかるでしょう。
今のところ大きく分けて3種類のナノチューブ製造法が報告されていますが、いずれも一長一短があります。
カーボンナノチューブの優れた生産法を開発できれば、それこそ巨大な利益が転がり込むことは確実です。
性質の揃ったナノチューブを安価かつ大量に生産する方法を求めて、世界中がしのぎを削っているのが現状です。
引用:有機化学美術館
まずは宇宙エレベーターを構成するカーボンナノチューブが安価に作れるようになることですね。
そこから実際に本格的なエレベータ制作ができるようなるのかと思います。
ぜひ、大林組が掲げた2050年までに宇宙エレベータ完成がMade In Japanで実現できたら最高ですね。
約40年後ですし、乗れるチャンス大です。
楽しみです。
ありがとうございます。
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