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ワイセツ将棋盤職人
2009.09.12|umiushi
土曜の朝からなんですが、
「このタワケが!」
の一言で終了のニュース。
将棋盤の伝統職人を逮捕=ホテル従業員にわいせつ容疑-奈良県警
ホテル従業員の女性のスカートをめくり、下腹部を触ったとして、奈良県警橿原署は11日、強制わいせつ容疑で、将棋盤メーカー「めぐみ堂」(大阪市)社長 西本誠一郎容疑者(72)=大阪府羽曳野市羽曳が丘=を逮捕した。容疑を認めており、「好みの女性だった」と供述しているという。
いい年こいて何をやっとるんだ、と思う一方、
裸婦像を描こうとしてたら、ついついモデルに欲情して襲い掛かって引っぱたかれた80過ぎの画家
という話も聞いたことあるので、これは野郎どもの業なのかもしれません。
もちろん、だからってそういうことしていいわけじゃないので、私も変な気を起こさないようにしようと誓った次第です。
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しかしこのニュースのキモは、後半部分にあるのであります。
同社によると、西本容疑者は、日本刀を使って将棋盤に漆の線を引く伝統技術「太刀目盛り」の数少ない後継者で、テレビなどにも出演していた。
確かに、言われてみれば
「将棋盤に升目を引く人」がいるはずなんです。
いるはずなんですが、
みたいに、改めてその存在をクローズアップされて意識してみると、なんともいえない感動が沸き起こります(俺だけかな)。
その熟練の技がこちら。
つややかに漆刻む「太刀目盛り」の実演/厚木
日本刀を使って碁盤や将棋盤に漆で線を引く伝統技術「太刀目盛り」の実演会が六-八日、厚木市中町の「プロミティあつぎ」で行われた。技術を受け継ぐ職人は国内で数少なく、丁寧に引かれる漆黒の線に来場者は見入っていた。
実演は囲碁・将棋用品の製造販売会社「めぐみ堂」(大阪市)の展示即売会の一角で行われた。同社大阪本店店長の加藤友規さん(59)が熟練した技術を披 露。人肌の温度に温めた日本刀に漆を付け、「くし」と呼ばれる木枠に沿って線を引く。力の入れ具合が難しく、「手元が狂うと漆の線がゆがむ」という。印刷による線引きが主流だが、太刀目盛りで仕上げた盤は線に美しいつやがあり、耐久性にも優れるという。
(写真は部下の加藤さんであり、今回の容疑者ではありません)
ほほう。大工さんの墨入れとはまた違うんですな。
・・・社長はパクられたけど、加藤さんたちがんばれ。