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スズメバチ、日本一アブない動物。
2009.09.26|umiushi
シルバーウイークも時の彼方ですが、今さら感満載のニュースをお届けいたします。
いや、行楽に向かわれる方も多い連休前にアップするのも、水を差すみたいでしたので。
オオスズメバチに注意!=秋に攻撃性増加-香水、整髪料に反応も
秋の行楽シーズンは、オオスズメバチが最も活発化する時期だ。紅葉狩りへ行くような山でも、毎年刺されて死傷者が出ていることから、玉川大学農学部の小野正人教授は「とにかくハチを刺激しないことが重要」と警鐘を鳴らす。
オオスズメバチは主に日本各地の山林に生息し、肉食で体長3~5センチ。どう猛な性格で、ほかのハチと比べ毒液の量が圧倒的に多い。敵と見なした相手には警報フェロモンの入った毒液を吹き掛けて仲間に知らせ、集団攻撃態勢に入るという。
小野教授によると、香水や整髪料などに含まれる果物や花の香りにも、警報フェロモンと同様の揮発物質が含まれている可能性がある。「ハチが警報フェロモンと誤解する恐れがあるので、においの強いものを付けて山に入るのは避けるべきだ」と話す。
どれくらい危険かと言いますと、
ハチに刺されたことが原因で死亡する人の数は,厚生労働省の人口動態調査で知ることができます.
最も死亡者が多かった1984年には,全国で73人もの人が亡くなっていますが,最近は毎年30人前後となっています.
最初は厚生労働省のサイトで探したんですが、お役所仕事で分かりづらいデータが多すぎたので、上記「都市のスズメバチ」さんより。ハチ全部をまとめたデータですけど。
ところで日本で危ない生き物といえば、ヒトサメ、マムシ、ハブ、クマ、なんかが思い浮かびますが、
ハブやマムシで亡くなる方は、年1~2人くらい、
クマやサメでは年によっては、ですが、
スズメバチは毎年コンスタントに二桁スコアというオソロシイ生き物です。
まだまだ秋の行楽シーズンですので、「週末にちょっくら日光でも」「嵐山の紅葉を見に」なんて場合にはご注意ください。
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以下ずっとumiushiのターン!
色々言いたいことはあるんですが、長々と解説するより、上記Yahoo!ニュースのとあるコメントが的を射ていたので引用したく。
オオスズメバチ
(画像と本文は多少関係あります)
・そらをとぶ
・なかまをよぶ(アルコール性のフェロモンであっというまに集まってくる)
・かみくだく(顎の力は肉を簡単に引き裂く)
・どく(複数の毒を混合した強毒)
・そくし(一度さされると次以降にアナフィラキシーショックでショック死する可能性大)こんなゲームでも出会いたくないようなモンスターに、リアルで遭遇したくない
再掲ですが、彼女らのオソロシサ全開の動画をば。こちらはチュウゴクスズメバチです。
「3万匹のミツバチが、たったの3時間で!」byコンスコン少将
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これだけではなんなので。
実はですね、我々にも馴染み深い昆虫に、スズメバチに近い仲間がいるんですよ。
アリ(蟻、螘)は、昆虫綱・ハチ目・スズメバチ上科・アリ科(Formicidae)に属する昆虫である。体長は1mm-3cmほどの小型昆虫で、人家の近くにも多く、身近な昆虫のひとつに数えられる。原則として、産卵行動を行う少数の女王アリと育児や食料の調達などを行う多数の働きアリが大きな群れを作る社会性昆虫。種類によっては食用となる。
同様に「アリバチ」というそのものズバリな連中もいますので、ご注意ください。ハチの中でも刺されると痛いほうらしいです。