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TOKYOは桜が満開です。~桜な映画につきまして~
2012.04.10|iwamura
桜をこんなに「はかないもの」として認識してゆくのは、トシなのであろうかと考える昨今です。
むかしむかしの小生の子ども時代には、もっとピンクで青空とのコントラストがキレイで、春の元気印でありました。
昨今観る桜は、わた雪のようで、ふるえるような美しさを持ちます。シゴトの関係で、夜桜を見ることが多くなったせいもあるかも知れません。
さて。
ということで、毎年恒例になっております、「桜にちなんだ映画」につきまして、本年は4本ご紹介。
※この4本を見ておけばキホン大丈夫という、どれも作品ですので。
①ロスト・イン・トランスレーション(Lost In Translation)
あんまりこういうことを申し上げるのもアレですが、「おかあさんのおなかの中はピンク色だったのかな。」「人がやっぱり求め合うときピンク色だよな。」みたいな、恋愛におけるピンク色やその象徴としての桜がいい感じ。
ソフィア・コッポラ監督&スカーレット・ヨハンソン主演でアカデミー賞!という映画の舞台である「日本」という国の可愛らしいイメージが、そんな桜かな。。。
②凶気の桜
共感するところも、涙するところも多い作品。
このころの窪塚さんは目に力があってちょっとコワいぐらい。それで丁度良かったと思うし、そこがシビれたんだよな。
「GO」も、スーパーカーの「ピンポン」も名作であるが、彼の一番はこれかと。
桜が、哀しく闘う日本男児の咲き方と散り方を象徴している、そんな作品です。
さまざまのこと 思ひだす さくらかな
昔の人は、味のあることを言ったものでございます。。。
満開の桜を見ていると
わたくしのような愚か者でも、さまざまなことを思い出します。
思いおこせば、おやじと大ゲンカをした十六の春
これが見おさめかと、涙をこぼしながら歩いた江戸川の土手は
一面の桜吹雪でございました。。。
※男はつらいよ~知床慕情~より抜粋
やっぱりカッコいいんですよね、寅さんは。
「第一作目」「あじさいの恋」「わが道をゆく」どれも好きだが、冒頭の美しさと、家族の確執と愛という意味で、この作品も秀逸です。
春はそうでなくても、出会いと別れの季節であって、桜はその象徴ですよね。
またやってしまいました。完全に厨二病です。
ただ、我々全員に必ずあった、「初恋」とか「ファーストキス」とか、「忘れられない恋」、とイッタモノ。
それら象徴としてのさくらの、その存在感やスピードが、きらきらと描かれる作品です。
これは毎年この季節には観たくなっちゃうんだよなあ。
さくらは年々哀しくはかなく、しかし確実に美しくなって、小生の目には映ります。
そしてその美しさは、今この季節だけではない、夏の暑さにも、冬の寒さにも、じっと耐えている美しさの、ひとつの部分的象徴なのだと、最近思うように、なりました。
日本的な、花ですよね。
そして上記日本的な映画4本も、この週末にでも、ぜひどうぞ。