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無敵のT・レックスは寄生虫に負けた?

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2009.10.02|shiozawa

Tyrannosaurus rex、ラテン語で「暴君竜の王」という意味、
つまり「キング・オブ・キングス(腕力的な意味で)」なニュアンスの名前を持つ恐竜ですね。


ずん!

・・・もとい。

無敵のT・レックスは寄生虫に負けた?

幾多の戦いをくぐりぬけ、連戦連勝を重ねていたティラノサウルス・レックス(T・レックス)にも敵わない相手がいた。最新の研究によると、現生のハトを宿主とする寄生虫の祖先種が、無敵の暴君の命を奪っていたという。

これまで発見された中で最も大きく、最も欠損の少ないT・レックスの化石は、アメリカシカゴのフィールド自然史博物館に展示されている“スー”だが、そのアゴの骨にはいくつも穴が開いている。今回、それらの穴に関する新たな解釈が加えられた。

発表された研究論文の著者は、「傷あとではなく、古代のトリコモナスという寄生虫に感染してできた穴なのではないか」と主張している。トリコモナスは、現生する鳥のノドやクチバシに寄生する単細胞原生生物である。

単体の戦闘力では、おそらく地球史上最強の生物の1つでしょうが、恐竜好きの子供でも知っているように、6500万年前に絶滅してしまいました。

絶滅の原因は、天体衝突、いわゆるジャイアントインパクトが有力です。
(これ以前に既に恐竜は衰退していて、ジャイアントインパクトはいわば『トドメの一撃』であった、という説もありますが、いずれにしてもまだ議論の決着はついていない模様)

トリコモナス原虫。顕微鏡で見るとこんなんだそうですが・・・

トリコモナス」で検索すると色々マズイページがヒットするので、詳細は省略します。

しかし、普通のティラノサウルスの一生では、他の理由で死んでいたはずです。病死、怪我、いわゆる老衰(野生生物ではレアかもしれませんが)、など。

寄生虫症なので、広い意味で病死に入るのかもしれませんが、まさに


アリ、巨象を倒す

といった感じです。大山倍達に言わせれば


「最強の動物?それはアリクイだよ!」

象をも倒すアリを食うから、だそうですが、話がこんがらがるのでこの辺にしときます。

———————–

視点を変えてみると、この寄生虫もやりすぎですね。

この寄生虫は多くの場合ハトを宿主とするが、通常は特別な症状を呈することはない。

鳥類がトリコモナスに感染した場合、悪化するとクチバシや上部消化管が炎症を起こし、採餌だけでなく呼吸まで非常に困難になる。そうなると鳥の体は感染 組織付近の血管を収縮し、血流を止めて炎症を抑えようとするが、この免疫反応が長引くと副作用が生じ骨に穴が開くことがある。

スーのアゴにはそのような穴が10カ所ほど存在し、いくつかは大人の人間の指が通るほど大きい。穴の大きさと数から判断してスーの病状はかなり進行していたと考えられ、エサがノドを通らなくなって餓死した可能性もあると研究チームは推測している。

だって調子に乗って大暴れした挙句、宿主が死んじゃったら共倒れじゃないですか。そこにすべてを依存してるんですから。

それでも、生命の神秘を感じさせるのが、

今回の発見は、恐竜から鳥類への進化上のつながりをさらに強化する新たな証拠となるものだ。「なぜなら、寄生虫は宿主とともに進化する傾向があるから だ。ティラノサウルス科は鳥類の祖先と目されている獣脚類の仲間であるため、それらの恐竜を宿主としていた寄生虫が現生の鳥に寄生するようになったとして も不思議はない」と、ウルフ氏は指摘した。

です。T-レックスに寄生してた連中は、(今の目で見れば)やりすぎちゃうタイプ、だったのでしょう。

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