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枕営業、Yes or No?
2009.10.19|iwamura
先日、ラジオでグラビアアイドルの折原みか氏が、他の事務所のタレントが枕営業をしている、とほのめかしました。(真意のほどはどうなのでしょう?)
枕営業が良い・悪いは置いておいて、枕営業が流行ると業界にどのような影響があるのか、考えてみましょう!
★アイドル業界を目指す人が減ってしまう!?★
まず、ひとつ考えられるのは、人材のダウントレンド化。
アイドルを目指す10代の女の子がこんなニュースを耳にすると、どう感じるでしょうか?そこで大人は、「いや、この業界ってこーゆーもんだから」と、アドバイスをするのでしょうか?
次世代を考えると、あまり良い影響はないような気がします。ちなみに、少し話はズレますが、有名な某AVレーベルでは、社員と女優さんの交際は一切禁止しているそうです。
★世界からどう見られる?日本のアイドル業界!★
次に、グローバルな視点から見た評価はどうか。
日本の女性に対する、世界の評価はかなり高いです。個人的なことで恐縮ですが、検索エンジンの開発をしている知り合いのフランス人も、日本の女性に魅せられてホームを東京に移したと言っています。
でも、「日本のアイドル業界は枕営業で出世したやつばかりだ」というイメージが先行してしまったら、非常に残念です。海外の企業がプロモーションで、日本のアイドルの力を借りようという気になるでしょうか。
こうして考えると、業界的に先細りしていくような気がします。ビジネスセンスに溢れる優秀な若者が、この業界でがんばってみる気になるとはなかなか思えません。
★では、どのようにアクションすればいいか?★
力を持っているのは事務所側であることは事実ですし、出世のためなら自分の体も武器にするというアイドルがいるのも現状。この事実から、まずは目を背けてはならないと思います。
ただ、ひとつ気付いたのが、「アイドル自身に力があればどうなのだろう?」ということ。
たとえば、アイドル自身がセルフマネジメントして、YouTubeなどでアピールしていくのもひとつの方法ではないでしょうか。ソーシャルメディアがある今では、人と人がつながることはそう難しくありません。プロデュースの方法がわからなければ、他人に知恵を借りることも、インターネットの世界なら自由にできます。
アイドルとして活躍するには、事務所と契約する以外に道はない。このような既成概念を、まずは疑ってみてはいかがでしょうか。音楽業界などでは、アーティスト個人が事務所に縛られず、インターネットの力を使って自由に活動している例もあります。
みなさん一度は聴いたことがあるかもしれない、「相対性理論」のケース。
マーケティング系ブロガーのいしたにまさき氏は、自身のブログ「[mi]みたいもん!」で以下のように分析しています。
LOVE ずっきゅん(相対性理論)に見る音楽とネットの関係性の深化
要約すると、インディーズアーティストの場合は、
MySpaceかmF247にコーナーがある
Youtubeなどでコンテンツが流通しだす
ニコニコで初音ミク版が作られる
ナタリーがニュースを収集
リアル店舗が動く
という流れで、動いているそうです。そして、結論には、
Web2.0の世界では、いいものはちゃんと流通する。
と、締めくくっています。
「相対性理論」の場合、レコード会社や事務所に依存しているか?となると、必ずしもそうではありませんね。自分たちでイニシアティブをとって、活動しています。この流れを、アイドル業界でも応用できないでしょうか。もちろん、これを事務所側から仕掛けるのもアリです。(個人的には、マーケティング・コミュニケーションに関わる者として、新しいプロモーション事例などが事務所側からどんどん出てくることを期待しているのですが…)
インターネットの登場で、テレビや新聞業界は大きく揺らぎました。少し前までは、既得権益に守られていた業界です。アイドル業界も、もしかしたらもしかするのかもしれません。