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会社のリソースを、活かす。
2009.11.09|iwamura
フルスピード、オフィス用品通信販売のエージェント事業を開始(プレスリリース PDF)
フルスピードは、SEOで有名な企業。もともとシステム会社だったこともあり、独自のSEOノウハウを保有しています。その高い商品力と抜群の営業力により、SEO業界ではトップシェアを誇るほどです。
ただ、インターネット広告市場の成長が鈍化するとともに、SEOサービスだけでは売り上げを維持するのが厳しくなってきました。自社のWEBサイトを持つ企業の多くがSEO対策をすることで、顧客自体のパイに余白がなくなってきたとも言えます。
そこで、収益拡大のために執った戦略が、既存顧客に対して新しい価値を提供するということ。同社の今回の判断は、自社の顧客リソースを最大限に活かしたものだと自分は感じています。
というのも、もともと企業のWEBサイトを管理している部門は、多くが総務部。WEB担当者という名目で、在籍しています。つまり、アスクルのサービスを導入する権限を持っている部署とは、多くがコネクションできているということになります。
営業会社が新しい商材にチャレンジするときは、「一般的に売れそうなもの」という視点で考えがち。とはいえ、「売れるかどうか」は、それを営業するスタッフの志向性や企業の特徴によって異なってきます。今回の戦略が成功かどうかはまだわかりませんが、広告業界の企業が変化する一つの例として、見守っていきたいと思います。