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間寛平さんアースマラソンとその走り方について。
2010.01.19|iwamura
間寛平さんのがん告白、先週のニュースでしたが。
アースマラソンのテーマソングを作ってくれた忌野清志郎さんの訃報のときも、泣き崩れていた彼だった。
しかしそれでも、今回続行をすると。
これからアジアですね。
まだ1万キロ以上ある。
個人的には、今は休んでほしいと願う。
最近、やはり日本の冒険家の神、植村直己さんの「妻への手紙」を読んだ。周りに気を使う人だったようだ。まず自分よりも周り。滅私奉公、最後は無理してでも冒険実行。
そして彼は、マッキンリーで帰らぬ人となった。
周りの人の応援に応え、義理や想いの強さで生きる人は好きだし、小生もそこへ大きく賛同する側の人間ではあるのだが、行きつくところまでゆくと、西南戦争の西郷さんになってしまうのだ。
対して、一番その生き方として自然だったな、と読後感想を持ったのは、がんの余命宣告のち、好きなハワイに家族で移住し、最後の数か月を家族とともに暮らしたプロウィンドサーファーの飯島夏樹さんの「がんに生かされて」かな。
彼の著書に、忘れられないフレーズがあったので、抜粋する。
空を飛ぶ鳥が、なぜ飢えて死なないのでしょう?
なぜ、美しい花たちが土だけであれほど美しく咲き誇るのでしょう。
私には、彼らが自分だけで頑張って悠然と空を舞い、咲き誇っているとは思えません。
鳥や花も生かされている。今ようやくそう思うのです。
ここにたどり着くまで、ずいぶんと回り道をした気がします。
終末期の私は、ただただアフリカンチューリップのカレンダーを見ながら、今日も生かされてます。
※飯島夏樹さん「がんに生かされて」より抜粋(部分略)
俺が働いて買ったパンで俺が食って生きてるんだよ!ではなくて。
仕事ももらえて、パンもつくってもらえて、みんなに生かされてます。
寛平さんの走りに、勇気をもらって、今日も生かされてます。
くじけそうな時、あなたのアースマラソンの毎日の動画が、ぼくを生かしてくれています。
休んでもいいじゃありませんか。
そして来年でも、再来年でも、少しづつ、走り続けてください。
ゆっくり休んで、がんを治しまた走るあなたの、あなたの走りを、あなたの人生を、できるだけ長く、ぼくは見ていたいと思うのです。