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マダガスカルの哺乳類は大陸から漂着
2010.01.27|shiozawa
まず、
マダガスカルってどこじゃい。
ココ
というわけで、アフリカ大陸の東に浮かぶ島ですね。ここにいる動物はなかなかフシギな連中が多いことで有名ですが、やっぱり
「どこからきたのか」
が一番ナゾだったわけです。なかでも漂流してきた説が有力だったのですが、その信憑性が上がったというニュース。
マダガスカルの哺乳類は大陸から漂着
インド洋のマダガスカル島に生息するワオキツネザルやオオコウモリといった哺乳類の祖先は、丸太などの漂流物に乗ってこの島にたどり着いたということが最 新のコンピューターモデルで示された。ライオンやシマウマがマダガスカル島に打ち上げられて新しい生活を始めるというアニメ映画『マダガスカル』は、あな がち嘘でもなかったようだ。
アフリカ大陸の南東部に生息していた哺乳類が嵐で海に流され、大きな木の幹や草木でできた“絨毯”に乗ってマダガスカル島に“漂着”したとする説は70年 前から唱えられており、今回のモデルはこの説を裏付けるものだ。遭難した古代の動物たちは海流に乗って大海原を数週間漂った末にマダガスカル島に到達した という。
一言で申し上げると「お前らは『ひょっこりひょうたん島』か。」
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さて、ここにいる哺乳類の分布が、当初はナゾでした。何かアフリカの連中に似てるけど、どうやっても海を越えてマダガスカルと行き来できるとは思えない。しかもインドネシアのほうにもキツネザルがいるし、化石記録から、昔はインドにもいたのがわかってる。
19世紀にこの難問に直面した動物学者、とある仮説を立てました。
インドネシア~インドとマダガスカルの間に、今は無き大陸があったんじゃね?
キツネザルは「レムール」ですので、その仮想の大陸を「レムリア」と名づけました。
当時は大陸移動説も登場しておらず、まあ仕方ないですな。以後、そうした大陸は地質学的にはありえないという証拠がどんどん出てきて、この仮説は却下されるわけです。
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で、レムールって名前がクセモノで、「霊魂」「幽霊」といった意味なんだそうで。
ここに食いついたのがマダム・ブラヴァツキーあたりの神智学者たち。どんどんオカルティックな話になっていき、最終的にチャーチワードの説なんかがくんずほぐれつしたところで、話はどこにあったかも分からない
ムー大陸(画像は多少の誇張があります)
あたりと微妙に混じりつつ、どんどん壮大になっていくわけです。嗚呼。
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ムーが出たならアトランティスも、と思いますが、
を紹介して終わります。ひさびさに登場して何を喋っとるんだ俺は。