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どこまで世界で売れるのか ~携帯カードバトルゲーム~
2012.06.22|shiozawa
ここ数年テレビでよく見かける“携帯カードゲーム”の宣伝。
《グリー(ケルベロス)》
http://www.youtube.com/watch?v=AUIdwlJ8tJM&feature=player_detailpage
だったり
《グリー( ドリランド)》
だったり。
日本では若者を中心に人気があることがよくわかりますが、同時に
“日本でしか、はやらなさそうなもの”
の一つとして感じてしまいます。
そんなイメージがある携帯カードゲーム。
必ずしもそんなことはなく、日本以外の可能性も大いにあるかもしれません。
それを表す最近のデータがこちら。
■常識を崩した欧米での「カードバトルゲーム」のヒット
日本の携帯電話向けにヒットしている「カードバトルゲーム」は海外では通用しないというのがこれまでの常識だった。
ところが、3月15日に日本を除く全世界で、アップルのiPhone向けにリリースが始まった「ZombieJombie」(グリー)が、北米でゲームのダウンロードランキングで堂々の4位に入った。
これは前例のない快挙である。今年、世界中のソーシャルゲーム企業にとっての最大の焦点は、スマートフォンで自社のゲームを成功できるかどうかだ。
引用:日経新聞
その北米で4位に入ったカードゲームの“ZombieJombie”という名のゲームがこちら。
なかなかインパクトのある表紙ではありますが、正直あまり人気でなさそうと感じるのは私だけでしょうか?
世界は広くて不思議なものですね。
ただこのゲーム、さすがに日本のカードゲームみたいに長続きはしなさそうではあります。
iPhone向けアプリのランキング調査サイトAppAnnieによると、ゲーム部門でダウンロード数では164位(4月8日現在)まで後退したものの、売上高ランキングは3月20日に26位、現在でも51位と固定客を獲得しているようた。
4万本のゲームがひしめくiPhoneアプリ市場で、まずまずの成績をあげている。
ゲームそのものは無料で提供し、アイテム課金で稼ぐソーシャルゲーム型が、収益を生みやすいという傾向が強まってきている。
欧米は一般的に課金プラットフォームが脆弱なため、ゲームの販売では課金の仕組みが比較的しっかりしているiPhone市場が相変わらず強みを発揮している。
日本とはちがった問題点がよく表れております。
ただ、お金のシステムだけが問題ではなく
むしろ文化的なところで、日本人の好きな“カード集め文化”こそが最大の理由の気が。
《ビックリマンシール》
だったり、
《ドラゴンボールカード》
だったり、
もっと前の世代だと、
《ライダーカード》
だったりと。
多くの外人からすれば、
“そんなの集めてなにが楽しいんだ?” といわれてしまう事が想像できます。
つまり国によって感じ方は様々。
日本でいえば“集める”といったところ。
その国々に合わせたシステムを加えれば、その国の国民性に合わせたゲームになるはずですし“ツボ”が見つかる可能性は無限大。
世界を客観するゲームが生まれても全く驚かないのも私の本音です。
そもそも“カードで戦う”といったバトルカードゲームの発祥は日本ではなく、アメリカのようですし。
カードバトルゲームの原型は、1993年に発売されて以来、一貫して人気が続いている「マジック・ザ・ギャザリング」(米ウィザーズ・オブ・ザ・コースト)というトレーディングカードだ。
各カードには、モンスターなどのイラストが描かれ、ゲーム内で利用できるルールが規定されている。
決まった枚数で構成するデッキと呼ばれるものを用意し、手札を揃えて、対戦相手に立ち向かうタイプのものだ。
世界を席巻する携帯カードゲームが日本初で誕生することを願っています。
ありがとうございます。