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世紀の大発見「ヒッグス粒子」! ヒッグス粒子って
2012.07.06|shiozawa
今日はちょっと難しめですが、すごく大きな発見があったのでご紹介。
つい先日の7月4日にジュネーブで
“世紀の大発見”と言っても過言ではない“神の粒子”の発見の発表がありました。
その粒子とは“ヒッグス粒子”。
http://www.youtube.com/watch?v=e6RiiHa_RRk
■ヒッグス粒子発見、その意味と今後
「見つけたと思うが、どうだろうか?」。
現地時間7月4日午前、スイス、ジュネーブの会場を埋めた聴衆を前に、欧州原子核研究機構(CERN)の所長ロルフ・ホイヤー(Rolf Heuer)氏はこう問いかけた。
CERNが運営する大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で実験を行っている2つの研究チームが、
“神の粒子”とも呼ばれるヒッグス粒子を、あるいは、ヒッグス粒子であることが有力な未知の粒子を、それぞれ99%以上の確実さで発見したという発表の場だ。
とのこと。
神の粒子ということで、実に神々しい言われ方をする粒子なのですが、
その粒子の何がどうすごいのか
ということで、その説明については以下の通り。
長らく見つかっていなかったヒッグス粒子は、
この宇宙の物質が質量を持つ理由を、ひいては銀河が、惑星が、そして人間が存在し得る理由を説明し、それによって物理学の「標準理論」の最後のピースを埋めることになるかもしれない。
「われわれは発見した。ヒッグス粒子とみられる新たな粒子を観測した」と、ホイヤー氏はセミナーの席上で述べた。
このセミナーには、1960年代にヒッグス粒子の理論を発展させた4人の人物が出席していた。
その中に、理論の提唱者であるピーター・ヒッグス(Peter Higgs)氏が発表を聞きながら涙をぬぐう姿が見られた。
すべての物質が誕生したのはこのヒッグス粒子があったからだ
そうです(理論ですが)。
その理論を簡単に説明したのが以下の通り。
具体的には、
宇宙が誕生したビッグバンの直後はすべての粒子は光のスピードで動いていましたが、数億分の1秒後には動きが遅いヒッグス粒子が他の粒子を動きづらくして、その動きづらさが質量となり、物質を誕生させたという理論。
なんとこの理論、
48年前も昔に英国の理論物理学者ピーター・ヒッグス氏(83)が提唱したとのこと。
こちらが、ヒッグス氏。
提唱したヒッグス氏自身も今回の発見に驚いているあたりがちょっと面白いです。
そんな、宇宙誕生直後に生まれたとされるヒッグス粒子は
いかにしてをつくりだすことができたのでしょう?
ビックバンのような環境を作り出せるのは案の定、とんでもなく巨大な施設で作り出されていました。
CERNが運営する大型ハドロン衝突型加速器(LHC)という巨大施設。
想像を超えた巨大施設で円周は27km。
今回の発表では「新しい粒子の発見した」とまでで、本粒子の細かい“現象”等の調査はほんの始まりのようです。
この研究が進めば、
どのようにして今の宇宙が誕生したのかといった壮大な疑問の手がかりが見つかるかもしれません。
宇宙の謎の解明、期待しております。
ありがとうございます。