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いろんな意味で強かったホッキョクグマ
2010.03.05|shiozawa
2008年の末に、札幌市は円山動物園で双子のホッキョクグマが誕生しました。つい最近、おびひろ動物園に預託されましたが、珍しいわ可愛いわで、けっこう報道されましたよね。
うーむ、言うのはくやしいが、かわいい
その円山動物園の公式サイトにはこうあります。
ホッキョクグマの学名「Ursus maritimus」は「海に住むクマ」という意味で、彼らはクマの 中で最も泳ぎや潜水が達者です。
(ホッキョクグマの解説 より)
ただでさえ強いクマ、日本に限ればスズメバチと並んで無敵に近い陸上動物ですが、その中でも最大最強で海まで泳げちゃうホッキョクグマ。
90年代には「絶滅の可能性は低い」とされていたホッキョクグマですが、2006年、絶滅危惧種と判定 されました。
地球温暖化の影響により、生息環境が著しく悪化していると考えられています。(中略)
実のところ雑食であり、現在より気温の高かった氷河期の初期や、乱獲からも生き延びた彼らですが、近年は北極圏に集まる有害化学物質にも晒されており、 決して楽観視はできないようです。
そんな彼らもやはりジンルイの所業には勝てないのか・・・
と思っていたらこのニュース。
ホッキョクグマ 15万年前に祖先 地球環境の激変に適応
ホッキョクグマの祖先が約15万年前に存在していたことを、米ペンシルベニア州立大など欧米の研究チームが突き止めた。その後の暖かい時期である「間氷 期」と極地の平均気温が10度近く下がった「氷期」をそれぞれ生き抜いたことになる。ホッキョクグマは地球温暖化の影響で絶滅が懸念されているが、環境変 化に高い適応力を持つことを示している。米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
間氷期の中で最も暖かかった約12万年前には、極地の気温は現在より3~5度高く、約1万年前に終わった氷期では逆に数度低かったと推定されている。研 究チームは「ホッキョクグマは過去の激しい環境変化に適応してきたが、次第に活動範囲は狭まっている。現在の温暖化に対応できるのか調べたい」としてい る。
直前の引用(現在より気温の高かった・・・)を補強するようなニュースです。個体数・生息範囲ともに減少しているのは確かなので、予断は許しませんが、なんだかんだで最初から強い子だったのね。
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クマといえば、こんなニュースもありましたね。
空腹の野生パンダ、豚小屋で骨を食べて立ち去る
(画像はあんまり関係ありません)[北京 1日 ロイター] 中国の四川省で、野生のジャイアントパンダが豚の飼育小屋に入り込み、肉の付いた骨をかみ砕いて食べる姿が目撃された。
中国中央テレビ局(CCTV)が報じた映像では、パンダが両手でつかんだ骨をかみ砕いて食べる様子が確認できる。このパンダは食べ物を求めて山から人里 に下りてきたとみられ、与えられた骨を食べ終わると静かに立ち去ったという。
パンダは竹や笹を主食としているが、果物のほか、はちみつや卵、魚も食べることが知られている。
こっちも可愛いけど、やっぱり根は野獣なんですな。だからこそ
ナムコのこのセンスは異常
閑話休題。
「クマはかわいい」「クマは怖い」どちらも真実ですが、今は保護するのが先決ですよね。ニホンオオカミやタスマニアタイガーの二の舞は避けねばならんのだ。