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宇宙開発事業と幸福論~はやぶさ動画より学ぶ~
2010.04.10|iwamura
と、いうことで、今週はドッキングもありましたね。
今国際宇宙ステーションには2人の日本人が行っています。ぼくら子どものころは信じられなかったな。
(※しかし相変わらず野口さんの毎日の写真いいよな。)
事業仕訳の関係で、宇宙開発予算がガッチリ削られました。
いたし方ないことではあると思う。理想や未来よりも、パンが大事な時もある。
それでもやっぱり、宇宙ステーションに2人も(もちろんnasaやjaxaも狙ってやっているんだろうけれども)送りだしている日本のような技術大国の責務は、日経新聞社説に言われるまでもなく、腹が減っても米百俵であり、未来の種モミを食ってしまうだけではいかんと思うのだ。
※このじいちゃんやられちゃうんだよな(「北斗の拳」より)。
6月に、2003年に打ち上げられた人工衛星「はやぶさ」が地球に帰還します。7年かけて、小惑星ITOKAWAから物質サンプルを持ち帰ることを目的としています。
この「はやぶさ」。何度もぶっこわれて、何度も通信が途絶えて、「さすがにもうだめかも!」を繰り返しつつ、しかしそのたびに奇跡の(計算された)復活を遂げて地球周回2万キロ軌道に入りました。
その過程を描いた以下動画。これは熱すぎる出来だ!(1分過ぎからトラブル続出)
真田△(さなださんかっけー)!「こんなこともあろうかと!」これはトリハダだなー何度見ても。
※しかも先日発表されたjaxaの再突入計画書がめちゃくちゃカッコいいので、これは企画書サンプルとして保存しちゃってください!ムダがない!
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人間の共通の幸福感について考えることがあります。
それって「達成感」であり、その達成感を得るための「未来を見据えた努力の過程そのもの」ではないか。
サンプルの有無ではない、事業仕訳なんかでは全然ない。今苦しくても、未来を考え、挑戦し続ける過程が宇宙開発事業であって、人生であり、人類のあゆみそのものではないのか。
幸せの為に生きるのではなく、未来を見据え、困難を乗り越え生きることそのものが、幸福であると私は考えます。
はやぶさにはサンプルが積まれていると信じますし、これからの日本の、宇宙開発事業の未来も、私は信じたいと思います。
「ケッ そんなところに まいたって みのるわけねえだろ」
「みのるさ…。下に あの老人が 眠っている」