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“ダットサン”復活☆  ~日産の世界戦略~

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2012.08.10|shiozawa

最新の情報ではないのですが、ちょっと気になったのでこちらの話をご紹介です。

ダットサン(DATSUN)”。

 

50代以上の方ならば誰もが知っているかつて一世を風靡した

    日産(NISSAN)車のシリーズ

今でも人気のある“ロードスター”“ブルーバード”“フェアレディーZ”も実はもともとダットサンシリーズから発売されていたそうです。

こちらが当時の

    《ダットサン14型ロードスター》 昭和10年発売

ロードスターはもう80年くらい前から発売されていたのですね。おどろきです。

そしてこちらが

    《ダットサン フェアレディ(1960年)》

クラッシックなデザインですが今見てもスポーティーでかっこいいですね。

そんなダットサン。

復活するようです☆

日産「ダットサン」復活へ 新興国向けに14年発売

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は20日、インドネシアの首都ジャカルタで記者会見し、創業期の代表的なブランド「ダットサン」を新興国向けに復活させ、低価格車を発売すると発表した。日本の自動車大手で新興国専用ブランドを設けるのは日産が初めて

まずインド、ロシア、インドネシアの3カ国で2014年に売り出す。ゴーン社長は「ダットサンは手ごろな値段で信頼性が高い車の代名詞だ。このブランドで低燃費の安い車を提供する」と述べた。

ダットサンは1981年に「ニッサン」ブランドに統合された。日産は現在、高級車向けに「インフィニティ」のブランドがあり、特徴を分けた三つのブランドを持つことになる。

<新ダットサンのロゴ>

 

 

引用:朝日新聞

 

“なんで今更?”と思うかもしれませんが、

初めて発売された1931年に作られた“当時のコンセプト”を見れは一目で納得です。

当時ダットサン車は、
1)国産車である
2)値段が安い(価格:1350円)
3)日本の道路事情に適している
4)燃料費が安い
5)無免許で運転できる(当時気筒容積が750cc以下の自動車は運転免許が不要だった)

車はなかなか高くて買えなかった当時。

そんな日本国民のニーズに合致した“皆の手に届く車”であったことがよくわかります。

そこで、現在。

アジアを中心とした新興国が今急成長中。

かつてダットサンが一世風靡した当時の日本と類似しています。

ですから、先ほど上げた5つの点のうち特に2,3,4は新興国のニーズにまさに合致

素晴らしい。

さすが2011年度の役員報酬番付日本第一位のカルロス・ゴーン氏

 

引用:IROIRO

そんなニッサンですが、

具体的な今回の“ダットサン復活計画”ですがざっくりした戦略はこんな感じのようです。

 

■復活ダットサン、“新興国の視点”で自動車産業を進化

日産自動車が2014年に新興国専用ブランド「ダットサン」を立ち上げ、まずはインド、インドネシア、ロシアの3カ国の市場開拓へ攻勢をかける。

インドでの価格は50万円前後とする見通し。

こうした超低価格をテコに、16年度まで3カ国での日産の新車販売台数に占める「ダットサン」の比率を3分の1から2分の1程度と事業の柱となる存在に高めていく。

 

「自動車の世界市場の3分の1から半分を占めるのはブラジル、ロシア、インド、中国(BRICs)をはじめとする新興国だ。新興国の市場は今、発展の過程にあり、日本で半世紀前に目にしたモータリゼーションの歴史が繰り返されようとしている。日本の1950~60年代は、経済成長のなかで非常に意欲的で前向きな中流層が拡大し、自動車に対する需要が盛り上がった。そのとき、モダンで丈夫、値段も安くて敷居の低い車として『ダットサン』が生まれた。消費者ニーズに密着したブランドだったのだ」

 「今、BRICsだけでなく、インドネシアや中東、アフリカ諸国でもかつての日本と同じ現象が起きている。人口の大部分が豊かになり、消費に前向きになっている。日産にはかつてのモータリゼーションを『ダットサン』で支えたノウハウがあり、新興国の成長を取り込めるはずだ」

引用:日経新聞

まさに“鉄は熱いうちに叩け”。

今は販売価格50万円前後ということで薄利ではありますがシェアを増やしてブランド価値をその国に根付かせる。

それを第一ステップとしているようです。

かつて日本で成功したことのある方法。

遠いところに答えがあるわけではなく、意外と身近な“過去”に答えがあるのかもしれません。

経済が停滞している日本。

国の政策の失敗としか思えませんが、

もしかしたら今回のダットサン復活のように政治も“過去”にヒントがあるのかもしれません。

ありがとうございます。

 

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