Mykoちゃん、Cたん


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海の向こうで戦争が始まる

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2012.09.18|iwamura

では困るわけです。

で、現状の把握と考察から。

 構図については大ざっぱに言えば、このところ勢力を固めて院政が敷けるかと思っていた胡錦濤と共青団へのバックラッシュであり、太子党や軍、地方勢力といった個別利権の政治勢力との対立がある。ではどういうふうに対立しているか。
この部分についても存外に単純で、中国共産党第18回大会で、現行9名の政治局常務委員を共青団に有利な7名体制にするかということで、俺も入れろ俺も入れろと2名枠でもめているのだろう。だから、単純な算数で、9名なら太子党的な勢力の勝利、7名なら共青団の勝利、8名ならぼちぼちでんなということ。ここは今後の中国を見極めるキモになる。
問題のおそらく核にあるのは、民工や格差の問題より銀行不良債権問題だろう。もともとこれに対処するために共青団が権力を固めて、習近平すらしかたないかとそっちと協調する矢先でこの、中国お得意の反日ドタバタの引き金を引いてしまった。習近平の昨今の挙動は直接的な権力闘争より、俺関係ないもんねデモンストレーションのようだ。
今回、反日暴動がここまで燃え上がったのは、現行政治局常務委員9名のうち5名が対日批判の踏み絵を踏んだからで(参照)、このうちの1名がくずれればもうちょっと温和な反日運動で終わったことだろう。逆にいえば、その時点で、問題の焦点が政治局常務委員の数問題なのがバレている。中国はこう点ではわかりやすい広報をしている国ではある。
暴動のきっかけと見られることが多い尖閣諸島の領有権問題だが、これは誰も指摘してないみたいなので不思議なのだが、基本、意図的な誤解から発しているのではないか。
英語のニュースを読んでいて、あれっと気がついたのだが、尖閣諸島について”nationalize”という言葉が使われている。「国営化」ということで、それ自体全然誤訳ではない。これまで尖閣諸島魚釣島の所有者は民間だったのが国に移ったということだ。ところが、”nationalize”という言葉には、日本国がぶん盗ったという響きがないわけでもなく、中国での報道でもそれに該当する言葉で、そういう印象が先になったのではないだろうか。
つまり、「宿敵日本国粋主義者」とやらの石原慎太郎が日本国化を目論み日本国政府が煽動されて、日本国ではないものを日本国に国営化した、みたいな文脈で受け取られたのではないだろうか。
今回の問題は石原氏が寝た子を起こしたからいけないみたいなトホホな議論もあったからだろう。これは珍妙な話で、逆に、ここに国が関与してしまえば問題が大きくなるのだから、寝た子を起こすな論でいうなら、悪いのは野田首相になるのだが、あまりそういう指摘がないあたりが日本の議論の香ばしいところだ。
実際のところ、今回の野田政権による同島の国営化だが、普通に考えたら柳条湖事件記念のこの時期(参照)にやるのはマヌケの極みみたいなもので、いくらマヌケな民主党政権とはいえそこまでマヌケということはないのだから、これには意図があったと見てよく、ははあ、これは防衛上国家セクターに移しておくといいという判断をやったなと思った。
ということは、日本政府側では明白に中国が同島に国家攻勢をかけてくると判断したのだろう。
実際、鳩山政権でへなへなになったアジアの軍事バランスで生じたベトナムやフィリピンによる中国との海洋衝突を見ていると、中国の実動はオンスケジュールと見てよい。
すると今回の尖閣諸島まわりの野田政権の対処は、しかたがなかったかなという印象は深い。そして言うまでもなく、今回の中国での反日暴動は、それを名目にしているだけで別の動機で動いている。

極東ブログさんより

端的に言うと、日本もヤられた竹島問題的行為を日本政府がタイミング悪く中国に対してやっちゃった(やらざるを得なかった)のだが、それに乗じた中国政府に、内政のガタガタの煽りを喰らわされている、というのが現在の状態。

沖縄にはオスプレイF22(ステルス)も着々と配備されつつ、「領土問題には関知しない」とするアメリカバネッタ国務長官のしかしそれでいて静かなる圧力のかけかたと、相変わらずの防人沖縄人へのしわ寄せ。

だがやはり、ケンカ(戦争)に実際になってはいかんと思うわけであります。

 最初に述べておくべきは、尖閣諸島は日本の領土であり、領土問題は本来なく、日本の実効支配下にあるという従来の主張を是とすることです。

尖閣諸島に関するQ&A
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/qa_1010.html

で、語るべきは三点です。

■中国人が尖閣諸島問題で怒る理由をよく理解すること

中国が後から領有権を主張した尖閣諸島問題が、中国国内のプロパガンダの材料となり、政府への不満のガス抜きとして反日行動が当局管理の下で行われてきている話は一般的に日本人も良く知るところとなっています。

ただ、今回中国の当局の承認のもとで香港活動家が船舶で尖閣諸島に上陸した背景には、日本政府が最終的には却下したものの日本の一部有志が尖閣諸島の既存施設管理・補修のために上陸申請をしたという話が中国側に伝わったことが主たる理由です。

■中国の破壊的な反日デモと同じ民度で日本が反中デモをしないこと

中国人が激昂する理由は理解したとして、我が国も中国に対して積年の不快が溜まっていることもあり、場合によっては反原発運動と似たような流れで、中国の反日デモと同様の破壊的な反中デモのようなものが大規模に組織される可能性もなきにしもあらずです。

何より、現段階では死者負傷者は出ておりませんが、漁船が千隻だ何だと本当にやってきて、双方無事で済む可能性は微妙なところだと思います。ただ、たとえそういう事態に陥ったとしても、日本国民は誇り高く冷静に、武力に訴えることなく中国に対して抗議を続け、あくまで経済面での離脱を進める程度の動きにしておいたほうが望ましいものと思います。

■尖閣諸島を守り抜く民主党・野田政権の国防政策を支持すること

民主党は気に入りません。本当に馬鹿ばっかりで困ります。

ただ、いまこの時点で、尖閣諸島を守り、日本の主権を護持できるのは野田政権だけです。民主党が如何にクズだと思っていようとも、野田政権には仕事をしてもらわなければ日本人が困ります。また、一口に領土を守ると言っても、実際に身体を張って守っているのは海上保安庁であり、警察庁であり、場合によっては海上自衛隊となります。ほかでもない、日本人が尖閣諸島を守っています。

そういう人たちの足を引っ張るような話は、少なくとも事態が緊迫している状況では控えましょう。

■何より考えるべきこと

血が流れるかもしれません。

さまざまな情報が流れて心が揺さぶられ、無力感に苛まれたり、無思慮に行動したくなる衝動に囚われるかもしれませんが、主権を守る、領土を守る戦いは局地戦が間違ってでも発生してしまったらそこで終わる可能性はむしろ低くなります。

戦争にならないように願いましょう。外交や、国民としての態度をもって、領土を譲る以外のあらゆる平和的、外交的手段が講じられるように、礼を失さず日本人として然るべき態度で中国人と接し続けることを誇りとしましょう。

①中国内政のゴタゴタは事実として把握しつつも、人はやっぱり感情論として、領土問題や歴史問題に対してセンシティヴであることを理解すべき

②ヤられたからと言って大使館に発煙筒を投げ込むような「やられたらやりかえす」民度の低い愚は慎むこと

③現政府指示により当問題の解決に国民が力を合わせること

いずれにせよ、熱くなってケンカ(戦争)なんかしたら双方にとって利益がないのだから気をつけろ、といったところでしょうか。

テレビで青島のイオンが丸焼けになっているのを見て、得意先とここでアイスクリーム食ったよな、とか、外務省ワシントン支局詰めの友人にコンタクトをとったりしているので、また個人的見解は、そうした最前線にいる仲間たちの現状況、考え方こもごもと併せて、また別機会に当ブログでも展開してゆきたく考えております。

なによりも冷静に。

そしてまずは自分の仕事を確実に。

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