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【ビジョナリー・カンパニー】日本初のミシュラン三ツ星を得た寿司職人、小野二郎さんの「仕事の哲学」
2012.11.13|iwamura
ネットサーフィンをしていて気になった記事こちら。
「就職活動」と「喫煙」と「わたし」。
大変申し訳ございませんが、星野リゾートグループでは喫煙者の採用を致しておりません。
それが企業競争力に直結した課題であるからです。
社員の喫煙は、以下の3つの要素において競争力を弱めることになります。
■作業効率
喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなります。■施設効率
健康増進法の施行により、企業内の職場では分煙環境が必要になってきております。しかし、リゾート事業においては、少しでもスペースがあるなら顧客へのサービスに当てるべきです。■職場環境
喫煙習慣のある社員には喫煙のための場所が設置され、より頻繁に休憩が認められるということは、喫煙習慣のない社員から見ると不公平に感じる問題です。
「なぜニコチン中毒の社員だけを企業は優遇するのか」とアルコール中毒の社員が主張したら、従業員食堂の横に社員用のバーを設置するのでしょうか。ニコチンが切れて集中できないという状況は、アルコールが切れて手が震えるという状況と差はありません。株式会社星野リゾート 代表取締役社長 星野 佳路
採用指針
面接時に、必ず、喫煙の有無を確認させて頂いております。
あなたが喫煙者である場合には、入社時にたばこを断つことを誓約して頂ければ、問題なく選考に進んでいただくことは可能です。
おお!!
何も言い返せません!
海原雄山の美食倶楽部も確か喫煙者厳禁だったことを思い起こすまでもなく、彼の仕事論というか、採用論はど正論です。
あとは、星野さんの「ほんとにその通りな仕事論」とともに、「会社の持つイメージの喧伝」「新しい社員たちへの踏み絵」といった側面もあるのでしょう。
ちょうど日本初のミシュラン三ツ星寿司職人小野二郎さん絶賛の海外ブログを発見したのでそちらも引用。
銀座「すきやばし次郎」の店主であり、日本で初めて寿司職人としてミシュランの三ツ星を獲得した小野二郎さんは、日本人ならご存知の方も多いと思います。そんな小野二郎さんの生き様と、二人の息子さんとの絆を描いたドキュメンタリー映画『Jiro Dreams of Sushi』が、今年アメリカで公開されました。その映画を観たMaximiliano El Nerdo Nérdez氏は、二郎さんの生き様や言葉に感銘を受け、記事を書いています。今回は、仕事とは何か、人生とは何かを、二郎さんから学んでいきましょう。
■仕事に惚れなきゃだめなんだよ
二郎さんは自分の仕事に心から幸せを感じています。職人として心底仕事を楽しんでおり、そのおかげで、彼はこの年までいきいきと仕事をし続けられているのでしょう。
間違っても彼は「好きな仕事を探しなさい」とは言っていません。自分の天職を見つけるために、自分探しの旅に行けとは言っていません。そうではなく、自分の選んだ仕事なのだから、好きにならなくてはならないと言っています。
■シンプルなことに特化して、深く掘り下げる
すきやばし次郎のカウンターはたった10席しかありません。職人が最高の状態で寿司を提供し、お客さんにもできるだけ最高の状態で食べていただくためです。お客さんがどの程度召し上がっているか、右利きなのか左利きなのか、細かな心配りをするにはこれが限度なのでしょう。
二郎さんの長男の禎一(よしかず)さんも寿司職人で、後継者として二郎さんと共に働いています。彼もまた、毎日同じものが提供できるように努めていると言います。そこには、毎日同じことを繰り返すことで、究極の品が生み出されるのだ、という意味が込められています。
■仕事を愛するということは身を捧げること
二郎さんの場合は、彼が仕事に求めているもののせいで、子どもが小さい頃は家族を顧みることができませんでした。また、貧しさとも闘わなければなりませんでした。二郎さんが結婚した当初、貯金は一銭もなく、数年後でも、子どもにコカコーラを買ってあげるために、数カ月はお金を節約しなければならないほどでした。
今ではすべてが変わって、二郎さんも子どもたちといい関係を築いています。子どもたちも父である二郎さんから、寿司職人として様々なことを学んでいます。しかし、ここ至るまでには、何年もの時間を犠牲にし、大変な努力をしてきました。
夢の仕事というのは、見つけたからといって、魔法のようにすべてが叶うような単純なものではなく、人生を賭けて身を捧げてはじめて、そしてその何年も後に、努力が実るようなものなのだと思います。
Lessons from a master | GetRichSlowly
Maximiliano El Nerdo Nérdez(原文/訳:的野裕子)
おお!
でてきましたね。
「深く掘り下げる」「身を捧げる」「仕事に惚れる」
星野リゾートグループさんとの共通項も見受けられます!
やはり世界の数多くのビジョナリーカンパニーがそうであるように、ある種のカルト(宗教)的なほどに崇高(?)なビジネス・システム理論は、でもやっぱり無駄のない寿司や日本刀のように美しいものになってしまうのだと思われます。喫煙なんて言語道断!
機能美とは美しく、またそこで働く人たちも気持ちがいいもの。
弊社も、そういった会社経営を目指してゆきたいので、取り急ぎ先日のマリファナの記事など論外であり、まずは禁煙から(喫煙者率が高すぎるので)、いや節煙から、寿司をゆっくり美味しく味わうように進めてゆきたいと存じます。
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