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本当に日本の半導体技術は死んだのか?  ~論文採択数世界2位に返り咲き!~

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2012.11.23|shiozawa

20年以上前は世界を客観していた日の丸半導体メーカー

<半導体ウェハ>

現在はそんな面影もなく、渦中の真っただ中。

エルピーダメモリ」は米マイクロン・テクノロジーに約2000億円で買収されたばかりですし、

ルネサスエレクトロニクス」も官民一体でどうにか2000億の出資を受けることになり、はたして再生できるのか?といったところ。

良い話が全く聞こえてきませんので、

小さいながらも復活に向けての明るい光がある事をご紹介。

日の丸半導体の先行開発は脱・民生へ、“半導体のオリンピック”概要が公開

2012年11月19日に東京都内で記者会見を開催し、2013年2月17~21日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催する「ISSCC 2013」の概要を発表した。

ISSCCは、「半導体集積回路技術の分野で最も権威ある国際学会」であり、今回で第60回目の節目を迎える。

アナログやミックスドシグナル、無線/有線通信、高性能デジタル、メモリ、イメージセンサーといった10前後の分野それぞれにおいて、世界の企業や研究機関がトップの性能を競うことや、毎年、世界の地域別の採択論文数が話題になることなどから、「半導体のオリンピックとも呼ばれている」。

地域別の採択論文数は、アジア地域(Far East)の企業や研究機関を筆頭著者とする論文が84件で全体の40%を占め首位に立った。

このアジア勢の拡大に特に貢献したのは日本である。

国・地域別の採択論文数で30件を記録し、米国の73件に次ぐ第2位につけた。

前回は米国が65件、韓国が30件、日本が25件という順番で、日本は第3位に転落していたが、今回は定位置に返り咲いた。

 「日本の半導体産業は今、事業運営の観点では苦境にあり、ISSCCの採択論文数で見ても一時、企業の力は低下していた。

しかし、“次”に向けた研究開発は進んでおり、国家プロジェクトや産学連携のプロジェクトで取り組んだ研究開発の成果が見えてきたところだ。日本からの採択論文数が今後も増えていくのを期待したい」。

引用:EE Times Japan

1年ぶりの2位復活。

小さいながらもうれしいことです。

昨年は初めて特許数で韓国に負けてしまったようですね。

また、いまだにアメリカの圧倒的優位は変わらず、今年日本が2位と言えども、すぐ後ろには韓国がへばり付いており、いつまた抜かれるかわかりません。

 

私がもっとも感心したのはそんなトータル数ではなく、その特許の中身。

■日本の先行開発は脱・民生へ

日本からの採択論文である30件の内容を見ると、「その応用分野が、これまで日本の企業が強かった消費者向け民生機器から他の分野へと、シフトし始めている。

企業は“次”の事業領域を探っており、これからは今回の成果をいかに事業化するかというステップに進んでいく」(有本氏)という。

具体的には、クラウドコンピューティングの普及でデータ伝送速度の向上が急務になっている基幹系システムを想定した有線通信技術や、ビッグデータ時代のセンサーネットワークに向けた有線/無線通信技術、それらを高いエネルギー効率で実装するために不可欠な自律的なエネルギー制御技術などを有本氏は挙げている。

引用:EE Times Japan

素晴らしいです。

明るい未来が見える気が一瞬しました。

今までのようなたくさん安く売るのでは物価の安い国にはかないません。

分野ごとに合わせた半導体技術ということで製品ごとに高付加価値をつけていく戦略

売り上げもロングテールになると思います。

そこがミソ。

これだけ国内の景気が悪くかつ円高のさなか、安定的に収益を上げているのが国内の

部品メーカー”や“素材メーカー”。

ドカンと儲けようとするのではなく、他には作れないものをしっかり作ってコツコツと安定的に稼ぐスタイル。

他の国にはなかなかできない日本人の性格に最も合ったお手本のようなビジネスモデルだと私は思います。

奪われた技術はもう取り返せません。

しかしこれから新しい芽を育てて、横から摘み取られないように気を付けながら

“大きすぎず長持ちする花”を咲かせてほしいです。

応援しています。

ありがとうございます。

 

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