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ゲームにおける音楽の重要性・・・ってレベルじゃない
2008.11.15|umiushi
ファイナルファンタジーシリーズを代表に、数々の名曲を生み出してきた植松伸夫氏。僕もお世話になりまくったクチですが、その植松さんが、たしかFF7のサントラだったと思うのですが、
ファミコンのころは、ドット絵の表現力に問題があったから、音楽で盛り上げる必要があった。スーパーファミコンで多少改善されたけど、やっぱりまだ限界があった。ところがプレイステーションでは画が語る比重が大きくなったから、音楽は一歩下がることにして、そのかわりココだけは音楽を前面に出させてね、といった使い方をするようになった。
みたいなことをおっしゃってました。元の文が検索しても出てこず、肝心のCDもどこかに埋もれてしまって見つからないのでオリジナルの文章ではないですが・・・
ところで植松さんといえばスクウェア。そしてスクウェアの作曲といえばもう1人、イトケンの愛称で親しまれる伊藤賢治さんがいらっしゃいます。伊藤さんもものすごく低姿勢というか謙虚なインタビューを受けてらして、引用したかったのですがまたしても出てこなかった。むう。
伊藤さん本人は、RPGのバトル曲は苦手とおっしゃったりもするんですが、ファンは誰も本気にしてないと思います。むしろ「イトケンといえばバトル曲」という評価が定着してる気がします。
たとえば先の植松さんのならいで行けば、ファミコンとか、ゲームボーイの曲はきちんと自己主張するべきですよね。以下実例。トラウマ必至のエンディング前、聖剣伝説ラストバトルより。
・・・うーむ、あの乏しい音源でここまで盛り上げるとは。
続けてちょっとはよくなったスーパーファミコンの場合。ロマンシング サ・ガ3より、58秒あたりから本気です。
だから何でギターとか聞こえるんだよ!スーファミで!
ファミコンやゲームボーイのような、ドット絵のゲームって、結構想像力をきかせてプレイするというか、大げさに言うと、歌舞伎とか能とか日本庭園に見られる「見立て」の精神が必要だと思うんですよ。曲でそれを補うのは分かるんですが、どうもそのレベルに収まってない気がします。
最後、引くとこは引くべきなはずのプレステとプレステ2から。まずはサガ フロンティアから、Battle #5。
続けてロマンシング サ・ガ ミンストレルソングより、ラストバトル。そこにいたるまでの演出もおしっこチビリそうですが、本番は2:17あたりから。
ラスボスもしくはその一歩手前だから音楽も本気とはいえ、まったく容赦がありません。「ドコドコバトル」などといわれるくらい変態的なバスドラが炸裂。
ご本人の映像がないので伝わりにくいかもしれませんが、上の公式サイトのお写真の通り温厚な方の、どっからこんなハードな曲がでてくるんでしょう。本当はもっといろんな曲を紹介したいですが、紙面の都合ってやつで省略です。「下水道」とか「七英雄バトル」とか「トレード」とか、曲名はそっけないけど、バトル曲に限らず色々ありすぎて困る。ハマリすぎてサントラ買ってしまったのも、今思えば正解だった。