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「小悪魔ageha」を今日読んでみようと思った件
2008.12.30|iwamura
みなさんは「小悪魔Ageha」知ってますか?
ぼくもコンビニで見かけるぐらいで、中をじっくり読んだことはなかった。
反省しました。今日買ってみようと思ってます。
小悪魔Agehaについて、面白い考察をしたサイトがあったのでご紹介です。
その前にまずこの動画を。
そうなんです。「マレ~」なんですよねー。若い青春も、今の経済の中で闘っているのだ。
ライトな入りから、小悪魔Agehaについてのまじめな考察は以下。
前にも見たことがあったけどぱらっとめくってみると……特集記事は「私たちが今、生きている街’08」。
札幌・仙台・新潟・千葉・銀座・六本木・歌舞伎町・静岡・名古屋・祇園・北新地・ミナミ・神戸・広島・山口。
それぞれの街で「生きている」女の子たちのポートレート、なのだが。
まず一歩踏み出せってみんな言うけど
何に向かって歩き出せばいいの?
《小悪魔ageha2008年11月号 p50》
どこの街へ行っても
結局はひとり…
《小悪魔ageha2008年11月号 p51》
キャバにお金を稼ぎに行く「安易な女の子たち」のイメージと、
そこで切り取られているリアルな『age嬢(=小悪魔agehaの読者モデル)』のポートレートが、
あまりにも違いすぎたことに、
私はなんというか、「貧困の発見」並の衝撃を受けた気がしちゃったんでした。
『age嬢』たちは、多くはキャバ嬢。
age嬢的シングルマザー『シンママ同盟』なるページで、
きらきらのちょうちょ達が、子供のことを語るページがある。
『シンママ同盟』では、別のページできらきらに光っていたage嬢も、
今度は自分の子供と、ぱっちり笑顔で登場していたりする。
学歴を重ねられる見通しも、コネで就職・縁談に恵まれるような見通しもない女の子。
そんな女の子の夢が、この雑誌に詰まっているのかもしれないな、
なんて思ったりしました。
親にお金がなくても、若さだけは、自分にもある。
その若さを、きらきらのメイクやファッションで飾って『ageha』になることなら、
自分にもできる。
キャバに飛び込めば、大金持ちになれなくても、『ageha』になれる間、バッグや服を買うことぐらいはできる。
よくわからないうちに子供ができちゃったけど、ここからでも『ageha』になって輝くことはできる。
※せんまい ~あるいは寸止めクネクネさんより抜粋(部分略)
若い彼女たちなりの、闘い方なのだなあと、深い感慨を覚えた。
跳び箱が得意なやつも、勉強が得意なやつも、そうでないやつもいる。
金持ちも、貧乏人もいる。生まれたときからスラムのやつもいる。
自分の境遇や弱さを見つめた上で、「私にもできる」を前向きに見つめ、そしてやっぱり「幸せになりたい」。
手段の差こそあれ、人間は根源的に生きようとする努力の部分では一緒ではないか。
最近、「男はつらいよ」の「寅次郎忘れな草」を見たんです。
リリーに、寅さんに、「小悪魔Ageha」の彼女たちが重なる。
フーテン(その日暮らし)の寅さんも、電車の窓から見える家の灯りで泣いたりする。
やくざだけど、できることがんばってる。そしてプライオリティ1位は「愛」「家族」。
厳しい年だった2008年暮れ。皆が幸せに生きられる時代を、つくっていきたいと思いました。