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実は日本の伝統。~部活動~
2013.01.15|iwamura
こんにちは!
inoue です。
寒くなりましたが皆様におかれましてはますますご健勝の事と思われます。
テレビでは多くの高校生たちの熱いスポーツドラマが放送されております。
サッカー、バレーなど高校時代スポーツをやっていた自分と致しましても熱いものが込み上げます。
今回はスポーツといったテーマで日本と海外の違いについて書きたいと思います。
※画像は平林泰三オフィシャルページ記事より引用
皆さんも学生生活の間に、何かスポーツをやっていたという方がほとんどだと思います。
かくいう私も小学校から大学まで部活動に所属しておりました。
日本の部活動の場合、何か一つのスポーツを始めると卒業するまで一つのスポーツに打ち込むというのが常であります。
一方、アメリカの場合はというと、年間を通して3シーズン(夏・冬・春)に分け、その中で様々な種類のスポーツを行います。
例えば、冬はバスケ、春はフットボール、夏は野球…といった形で、色々なスポーツを経験するようです。
中には、複数の部活に所属し結果を残す選手もいるようです。
現在NBAで大活躍しているレブロン・ジェームスは、高校時代フットボールで活躍し有名だったようです。
※画像はCAP専門店”KINGS”記事より引用
日本の場合、バスケットボール部に所属しながら、ラグビー部にも所属するというのは、意識が低い!という風潮があるような気がします。
実際、私が大学時代所属していた部活では兼部、要は部活を2個掛け持ちするのは禁止されていました。
というよりも、部活を2個掛け持ちする余裕はありませんでしたが。
そもそも、日本とアメリカ、海外とでは部活という定義自体が違うのかもしれません。
現に海外の人からみると日本の部活動と呼ばれる活動には感激するようです。
オーストラリアに関していうと、部活という概念はあまりないようです。
部活のある日本と部活のないオーストラリア 両国の文化の違い
オーストラリアの学校は小学校から高校まで基本的に午後3時過ぎに授業が終わり、4時過ぎに学校に残っている生徒は基本的にはいません。(特別な文化発表会の前などをのぞく)午前中授業という言葉も存在しないし、部活がないので、部活動という言葉が英訳できないわけです。部活がない理由はいくつかあると思いますが、私が考えるにはこのような理由だと思っています。まず第一に、そのスポーツまたは芸術分野での専門の人以外が教えるというのがオーストラリア人から見ると考えられない。掃除がなかったりするのと同じで、学校は勉強しに来ているところで、スポーツはその地域の専門のクラブに参加して能力に合わせて行うものだという感覚。まして、サッカーをやったことがない先生が若いからという理由だけでサッカー部の監督になるというような感覚は受け入れがたいという点。
※オーストラリア留学ジャットセンターブログより引用
そして、スポーツを『専門家ではない人に教わる』という考えが先に来てしまうようです。
日本の場合は、大体がその部活に所属していたOBなどが監督やコーチになったりします。
その方々が専門家ではないという意味ではありませんが、
オーストラリアの場合は、学校が終わり帰宅後は、その種目の専門のクラブなどに入ってスポーツを教わるというのが一般的なようです。
良い指導者に教わるというのはスポーツにおいて、かなり重要な要素ですが、行き過ぎた指導は時に大変な事態を招くこともあります。
昨年12月のバスケットボール部キャプテンの自殺問題
※画像はテレ朝ニュース記事より引用
先月、大阪市立桜宮高校の男子生徒(17)が自殺した問題で9日、生徒の両親がカメラの前で初めて取材に応じた。自殺前日に顧問から30発以上殴られたと生徒が話していたという。
先月、大阪市立桜宮高校のバスケットボール部のキャプテンだった2年の男子生徒は、顧問の男性教諭に体罰を受けた翌日、自宅で自殺した。大阪市教育委員会などの調査で、生徒が顧問から日常的に体罰を受けていたことがわかっているが、遺族によると、自殺前日に、30発以上、顧問から殴られたと生徒が話していたという。
※日テレニュース24時記事より引用
生徒からすれば、バスケをしていたというよりは、バスケをやらされていたという思いがあったのではないでしょうか。
熱心な指導は素晴らしいことだと思います。
しかし、指導が行き過ぎて生徒が自死したとなると、それは指導ではなく暴力になってしまうのでないかと。
やはり、スポーツは楽しくなければならないと思います。
また、部活というものはその活動期間での経験や人との出会い、また共同生活といった事が重要であり、財産となるような気が致します。
※画像は学習院空手道部ホームページより引用
年に数回、学生時代に過ごした部活の先輩、後輩と酒を飲みながら「昔は、ああだったな。」と話を誇張したりしながら昔話を話し合うというのも、部活動経験の醍醐味だと私は考えます。
先輩方が残してくださったものを自分たちが引き継ぎ、それをまた自分たちが次の世代に繋いでいく事も組織に所属している者の責務であると考えているからです。
そして、この部活動の制度も現在の我が国の考え方にも表れているような気が致します。
日本の場合、多くの企業が終身雇用制度をとり、一度就職したら、一生勤めあげる、
言い換えれば一つの事をやりきるといった、『 日本人の忍耐力』といった海外から評価されている美徳のひとつだと思います。
ガンバレ!部活動!
※画像は部活動風景より
ありがとうございました。