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阿部首相の所信表明演説について/アベノミクスへの期待感
2013.01.29|iwamura
アベノミクスという造語がカッコいいのか恥ずかしいのかは置いておいて。
昨日の阿部首相の所信表明演説については、一定の評価をされてもいいのかな、と思います。さすがは2回目と申しますか。
[東京 28日 ロイター]
<物価目標達成は日銀の責務>
経済政策では、長引くデフレや円高が「『頑張る人は報われる』という社会の信頼の基盤を根底から揺るがしている」として、経済の再生を「最大かつ喫緊の課題」と位置付けた理由を説明。「次元の違う大胆なパッケージを提示する」と述べ、金融緩和と財政政策、成長戦略に同時に取り組む考えを示した。
<2月に日米首脳会談>
外交・安全保障では、2月第3週に日米首脳会談を予定していることを明らかにした上で、「緊密な日米同盟の復活を内外に示す」と決意を表明。同時に「国境離島の適切な振興・管理、警戒警備の強化に万全」を尽くすとし、「国民の生命・財産と領土・領海・領空は断固として守り抜く」方針も掲げた。
※ロイターさんより
ウェブではロイターさんが一番解り易くニュートラルに書かれていましたね。
大事なのは下記2点でしょう。
【①「けいざい」について】
経済については、日本銀行券を刷りまくり(お金がものに対して多くなると、物の価値が必然的に上がりますね)、国債を発行しまくり(ちょっともう多すぎるけど)、公共事業をしまくり(いちばん手っ取り早いですね)、円高とインフレを誘発し、来たるべき消費税増税に備えつつも(絶対経済後退するのでその前に)、シカシ夏の参院選までは増税についての明言は避ける、といったところでしょうか。
もちろん、多分にニューディール的というか、今の時代にその「カンフル剤打ちまくり案」が、効果が出るのか、という検証を行う事、また、あるいは効果が出ても、そのあと骨粗しょう症で日本経済がスカスカにならないのか、という憂慮とチェックを、我々国民は忘れるべきではないでしょう。
【②「日米の関係(と安全保障)」について】
もう一方、日米首脳会談のほうは、いわゆる「尖閣およびサイバーまわりの防衛」について、がっちりやってくよと。
昨今、ロシア系シンクタンクでも「米中戦争時における戦場はどこになるのか」といったシミュレーションも行われ始めているということで、本当に日中で紛争とか起ってしまってはマジにヤバいわけです。
もちろん、また一方で公明党山口氏を派遣し、周近平先生と「対話が大事」として会談させ、バックドアをきちんと開けておくと。
この辺「握手しながら殴り合う」という、外交戦略の基本も押さえておりますね。思えば、前回も就任直後へ中国、韓国へ渡ったよなこのヒト。
例え日揮の派遣社員さんらが10人がた命を落とそうとも、改憲等に関しては一切触れず、野党、及び周辺諸国反対をけん制しつつの、あくまで中米代理戦争に巻き込まれることの無いようまずはオバマ先生訪問と。
【みんなの「期待感」】
所信表明というか、政権というものはすべからくその支持率は最初が最も高く、その後の支持率も初動にかかっているわけで、そういった意味ではバブル期以来の議席多数を背景に、ワリと「諸処の重い事件やトラブル」に左右されずにしっかり進められておるなといった印象。
個人的には原発問題について微妙な立ち位置を取る現政権について物申したい部分はあるのですが、こちらに関しても電力小売り自由化について進められておられ、しばし静観してみやうとおもふ。
もちろん、まずは自分の仕事が回らないとどうしようもないわけで、ただ、それについても
「アベノミクスへの期待感」
で調子がいい今のうちに、しかけておく、という必要性は感じますね。
本日も頑張りますー。