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世界最小のストップモーションムービー☆

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2013.05.03|shiozawa

世界中には様々な映画がありますが最近、世界で“最も小さな映画が作られました。

■IBM Research、原子を使った世界最小の映画を製作

世界最小のストップ・モーション映画としてギネス世界記録に認定  (2013年5月2日)

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長、社長兼CEO:バージニア・M・ロメッティ、NYSE:IBM)は本日(現地時間)、宇宙最小の素子の一つである原子を使って製作した世界最小の映画を公開しました。

 

 

ギネス世界記録に認定された映画作品名は「A Boy and His Atom (少年と彼の原子)」です。

何千もの正確に配置された原子を用いて約250フレームのこま撮り撮影の映画を製作しました。

 「A Boy and His Atom」は、Atom(アトム)という名の登場人物を描写しています。Atomは、1個の原子と仲良くなり、踊りを踊ったり、キャッチボールをしたり、トランポリンの上で跳ねたりするなど、楽しげな旅をします。
引用:IBM
この映画はなんと一つ一つの粒が、銅の原子とのこと。
この原子の一粒一粒を 走査型トンネル顕微鏡で動かしながら、フィルムを作ったそうです。
シンプルなストップモーションムービーですが、ここまで正確に原子の位置をコントロールできてしまうとは驚きです。
ちなみに、こちらが今回の撮影に利用されたIBMの走査型トンネル顕微鏡
hqdefault.jpg (480×360)
この顕微鏡は、視覚的にレンズなどでみるのではなく、とがった針を測定物に限りなく近づけて、針の先から流れる電流の変化量で形状がわかるそうです。
<原理
走査型トンネル顕微鏡(STM)構成図
これがこの走査型トンネル顕微鏡の先端。
タングステン電解研磨探針
PtIr、Pt機械研磨探針

 

ちなみに、この電子顕微鏡を発明したのはIBM。

[走査型トンネル顕微鏡は1981年にIBM研究所で発明された。

非常に鋭く尖った探針を導電性の物質の表面または表面上の吸着分子に近づけ、流れるトンネル電流から表面の原子レベルの電子状態、構造など観測する。

また、針先の電圧で物質表面の原子をくっつけたりはじき飛ばしたりして原子を移動させる]

引用:Wired.jp

さらに、この顕微鏡で原子を自由に動かしたのもIBM。

今から20年前の1989年9月28日、米IBM社の物理学者Don Eigler氏は、個々の原子を操作、配置することに世界で初めて成功した人物となった。

その2カ月足らず後には、[35個の]キセノン原子を配置して「IBM」の文字をつづることに成功した。

この3文字をつづるのに約22時間を要したが、現在では同じ作業が約15分でできる。

 

走査型トンネル顕微鏡

引用:Wired.jp

こちらが、この走査型トンネル顕微鏡を世界で初めて開発したDon Eigler氏。

つまりは原子操作の研究はIBMが昔から世界の最先端を走ってきているという事のようです。

 

 

データ・ストレージ・デバイスを操作するための最小の物体、つまり単一原子を使ってこの映画を製作したIBMの研究員は、世界最小の磁性ビットも製作しました。

また、彼らはいくつの原子を使えば1ビットの磁気情報を確実に記録することができるのか、という疑問に対して答えを出しました。

1ビット分の記録は、12個の原子で実現します。

比較してみると、現代のコンピューターや電子デバイス上に1ビットのデータを保存できるために、おおよそ100万個の原子が必要となります。

もし商用化された場合、この原子メモリーは、今まで製作されてきた映画全てを、指のつめの大きさのデバイスに記録することがいつかできるようになるでしょう。

との事。

100万個が12個で済むということは、約8万倍の記録密度が実現できるということ。

もう桁が違いすぎてよくわからないです。

もしかしたら、IBMが世界の記憶素子の時代に革命を起こすかもしれませんね

 

ありがとうございました。

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