Mykoちゃん、Cたん


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富士山の世界遺産化について思うこと。

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2013.05.07|iwamura

ということで、GW中もさまざまの事件が駆け抜けました。

☆フェイスブック 増収増益 NHKニュース

☆猪瀬都知事、記者会見でぶんむくれ 五輪発言「終わった話」と繰り返す (1/2) : J-CASTニュース

☆朝日新聞デジタル:「ハフィントン日本版、議論の場に」 松浦編集長に聞く – ニュース特集

猪瀬都知事の発言の効果が気になる5月でございますが、観光のシーズンと言えば、富士山でございますね。

ユネスコの世界文化遺産への登録を目指している富士山について、ユネスコの諮問機関は「登録がふさわしい」とする勧告をまとめ、富士山は6月にも正式に世界遺産に登録される見通しになりました。
山梨県富士吉田市の堀内市長は記者会見で、車で5合目まで行き頂上を目指す登山者を抑制する対策をとる必要があるとしました。

登山者は歓迎する声

1日、富士山の5合目には多くの登山者が訪れ、世界遺産に登録される見通しになったことを歓迎する声が上がっていました。

富士山 車の登山者抑制の対策必要 NHKニュース

個人的には、野口健さんの清掃登山が評価された意味もあり、いよいよの世界遺産なのかなー、昔は汚くてダメだとか言われてたもんなー、とか軽く思っていたら、野口健先生本人方面からはまさに富士の噴火もかくや、、、と思しきコメントが飛び出しておるという事態に。

しかし、この人の見解には、現場から富士山を愛した経験から語られており、一貫して愛に満ちている。

一読はしておくべき。

※以下引用

野口健さんwiki

富士山の世界遺産登録について。

山梨、静岡両県が富士山の世界遺産登録に向けてユネスコに申請した。

僕のところには「富士山の世界遺産についてどう思いますか」との問いが沢山寄せられたが、その度に「富士山はまだそのような状況にはない。今回の世界遺産は見送られることを期待している」と繰り返すしかない。

世界遺産そのものに反対というよりも『何のために世界遺産を目指すのか』そこが見えてこない。

過去に世界自然遺産を目指していた時期もあったようだが、環境省含め「自然遺産は無理」との結論に、では「世界文化遺産を目指そう」となった経緯があったように記憶しているが、世界遺産に登録されることが本当に素晴らしくて全てにおいてバラ色一色なのだろうか。世界遺産登録されてから環境破壊に繋がったケースが過去の事例の中に本当になかったのだろうか。

「世界遺産」を「観光誘致」と捉える地元観光業者の気持ちも分かる。確かに世界遺産に登録されれば短期的には観光客は爆発的に増えるだろう。

しかし、受け入れ態勢も明確になっていないまま世界遺産登録されてしまったらどうなるのか。想像しただけでもゾッとする。

世界遺産へ申請した後に、今になって突如、静岡県から「入山制限の必要性があるのでは」と声が上がったが、いかにも取ってつけた感がある。

何故、僕がこれほどまでに静岡、山梨両県に対し疑問に感じるのかと言えば東京都の小笠原諸島への取り組みに関わりずっと見てきたからだろう。

石原都知事(当時)は都知事に就任し、まず取り組み始めたのは東京都の環境問題だ。あのディーゼル規制もそうだろう。また小笠原諸島や高尾山、奥多摩といった山岳部含め東京都が抱える自然を東京都自らが守るのだと明確な意思表示を行った。石原都知事の口癖は「国(環境省)がやれなかったことをやる」。僕ら民間人も呼ばれチームに加わったが、石原都知事から「小笠原諸島を世界遺産にする。何故ならば南島含め観光客による環境破壊が酷い。世界遺産にするということで今まで国がやれなかった徹底的なルールを東京都が作る。斬新なアイディアがほしい。いつでも提案してくれ」との指示があった。

当初、島民の中から「東京都の暴走だ」と批判の声が上がったが、それでも「いずれ理解してもらえる」と怯むことはなかった。石原都知事の強烈なリーダーシップによるところが強かったがそれだけではない。取り組みが一貫して小笠原諸島の環境保護としていただけに都の職員も一丸となって世界遺産に向けて邁進した。

約10年間、こうしてコツコツと試行錯誤を続けながら東京都は小笠原諸島の世界遺産登録へ向けて徹底に準備しその結果、小笠原諸島は世界遺産に登録されたわけで、つまりは小笠原諸島の環境保護のための「世界遺産」だったのだ。

僕の言動は世界遺産で盛り上がっている方々からすれば「水を差す行為」に映るのかもしれないが、しかし、こればっかりはどうしようもない。人を誤魔化せても自分自身は誤魔化せるはずもなく。

幸いなことに僕には富士山の現場に仲間がいる。そして今まで一緒に清掃してきた多くの参加者たちも。富士山クラブを去るのか、それとも留まるのか。色々と考えましたがクビにならない限り富士山クラブの一員とやっていくつもりです。何故ならば現場スタッフとは気持ちが同じだから。これからは現場の声が会の方針に反映されるべき頑張らなければと思う。

小笠原諸島は東京都だが、富士山は静岡、山梨と二つの県にまたがっているだけにさらに複雑になりだろうし、焦らずにコツコツと積み重ねていってほしい。その結果、富士山が世界遺産になればそれでいいじゃないかと思う今日この頃です。ハイ、これでお終い。

富士山の世界遺産登録へマッタ!|ブログ|野口健公式ウェブサイト

「富士山は、まだそのような状態にない。」

「(富士山を守ろうとする努力の)積み重ねの結果、富士山が世界遺産になればそれでいいじゃないか。」

それが、美しくまとめられており感動いたしました。

野口さんが富士の清掃登山を始められたとき、よく講演会で

「日本の象徴、誇り、シンボルを美しくすれば、日本そのものが美しくなる!」

とシャウトしまくっておられました。カッコいいんですすごく。

25歳で7大陸最高峰制覇とかももちろんスゴいんだけれども、何がスゴいって、彼の「自身の目標や正しいと思うこと」に対する、行動力と実現力がスゴい。尊敬しています。

その野口さんの過去の「シンボルを美しくすれば日本が美しくなる」の言葉を借りると、やはり今回の世界遺産という大いなる問題提起が、日本のシンボル、誇りを見直すという意味で、富士山と日本人を、環境問題も含めて、新しい闘いのステージへ進ませた、という考え方もできるわけです。

五月晴れの本日、GW明けてしまいました。

山に行きたい気持ちを、7月の海への羨望へ切り替えまして、本日よりまた日々の業務に励みたいと存じます。

今月も皆様、よろしくお願い申し上げます。

 

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