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髪の毛で顔が復元できちゃう!

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2013.05.17|shiozawa

私達は何もしていなくても、ありとあらゆる場所に“DNA”をまき散らしています。

指紋一つにしても体の情報であるDNAが入っています。

そんな落ちているDNAを使って”顔を3Dプリンタで復元“した展示会をやっているそうです。

 

街で集めたDNAから、その人の顔を復元して3Dプリント

街角に落ちている髪の毛や爪、タバコの吸い殻、チューインガムなどを集めてそれからDNAを抽出し、元の人の顔を復元するプロジェクトの展覧会が行われている。

ニューヨーク市の街角で「主人から離れたDNA」を収集し、それを使ってDNA「ドナー」たちの顔を3Dプリントしているアーティストがいる。

ヘザー・デューイ=ハグボーグは、街角に落ちている髪の毛や爪、タバコの吸い殻、チューインガムなどを集めてそれからDNAを抽出し、元の人の顔を復元しているのだ。

「われわれはいつでも気づかぬうちに、いろいろな場所で自分のDNAを撒き散らかしている」

サンプルからDNAを抽出するときには、ブルックリンにあるDIY生物学の研究室「Genspace」を使う(Genspaceは月に100ドルで、誰もが寄付された実験装置を使って生物学の実験ができるコミュニティースペース。

デューイ=ハグボーグ氏は、一塩基多型(SNP)と呼ばれる特別な遺伝子の指標を探す。

同氏が注目するSNPはもっと害のないもので、純粋に外見に関係している。

例えば、性別、祖先、目の色、髪の色、染み、肌の色、鼻の幅や目の間隔といった顔の特徴だ。

    

デューイ=ハグボーグ氏は、バーゼル大学の「Morph Face」をベースにして自分で書いたコンピュータープログラムを使い、これらの情報をドナーの外見を推定した3Dのヴァーチャルモデルにする。

ただし、まだ完璧な復元が可能というわけではなく、「いとこ」程度の似方だという。

デューイ=ハグボーグ氏はコンピューターモデルだけでなく、「Zcorp」プリンターで実物大の顔を3Dプリントしている。

引用:Wired.jp

たったこれだけのDNAサンプルで 、“誰がここにいたかなどすぐにわかってしまう”もの。

まだ顔の精度は「いとこ」程度とのことですが、よく考えてみればいとこ程度でも十分すごいです。

          

そんな、ちょっとおっかなびっくりな展覧会「Stranger Visions」の様子がこちら。

こちらがDNAを抽出した落し物とその場所の写真。

引用:Co.exist

自分の顔が展覧会に飾られていたら、やっぱりゾッとしますね。

このように、簡単にDNAから簡単に人物の顔が映し出せるようになってきている事から

もっと、考えていかなければいけない事がいろいろあります。

「(99ドルで個人のDNA分析を行う)23andme(日本語版記事)や医療機関で、DNA情報を蓄積するデータベースは増大している。こうしたサーヴィスを通じて捜査機関が遺伝物質を収集するような、遺伝子監視社会の可能性も高まっているわけだ。もしわたしがあなたのゲノム配列を入手したら、理論的には、あなたに関してとても個人的な事柄を知る以上のことが可能だ。クローンを作れるし、あなたになりすますことも可能だ。SF的なシナリオが、いまでは現実になっているのだ」

この技術をうまく使えば、“犯罪者の人物特定”に活躍する可能性が今以上にたかくなるはずです。
ぜひ、警察はこの技術をいち早く取り入れてほしいものです。
ただ、メリットもあれば当然デメリットもあるわけです。
上記のように“遺伝子監視社会の可能性”が間違いなくやってくるわけで

その、DNAを利用して犯罪に使われる可能性が十分にあります。

例えば、今以上にDNAが信用されるようになれば、

犯罪者が犯罪現場に別の人物のDNAのついたものを現場に残して証拠を隠滅をおこなったりもできちゃうわけです。

また、もしかしたら映画の“フェイスオフ”のように別の人物の顔を利用して事件を起こしてしまえたり。

 

 

こういった事件が発生する前に、

確実にやってくる“遺伝子監視社会の可能性”を否定せず、ちゃんとした法律を作ってほしいものです。

良いことに利用できる社会実現のために。

ありがとうございます。

 

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