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アバクロCEOの差別発言について。
2013.05.20|☆KAYA☆
月曜日は☆KAYA☆です。
ファッションの仕事をしながら、常々思う不満がある。
それは、ブランドが立ち上がった瞬間から、ターゲット層を定めるため、
顧客の幅を狭めているという事だ。
「このブランドは女性向けであり、さらには40代でお金にかなり余裕のある
女性に来てもらえるような、エレガントなブランドにする!」
という位置づけを作った瞬間から、必然的に顧客の幅が狭まる。
音楽やアートはターゲットが限られておらず、世界中の人に楽しんでもらえるが、
悲しいかなファッションは、人種(体系や肌の色)、性別、年齢、収入格差など
様々な点において客をフルイにかけているように思う事がある。
CHANELを毎日着れる人は世界中のほんの一握りだが、
もちろん着てはいけない訳ではない。
もともと、モードの世界は、白人至上主義で成り立っているように感じる。
歴史上有名なファッションデザイナーはほとんどが白人。
アフリカ系の血を受け継いだ人がアメリカの大統領になったという
この進んだ世の中でさえ、ハイファッションの世界は白人中心で回っている。
(ココ・シャネル、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド)
それに派生して皆さんご存知WASP的なブランドは数多く存在する。
近年WASPはファッションにおいては品良くコンサバなスタイルとして
マネする人も増えていますよね。例えばラルフ・ローレンだとか、
トミー・ヒルフィガーだとか、アバクロンビー&フィッチ。
(ラルフ・ローレン)
(トミー・ヒルフィガー)
(アバクロンビー&フィッチ)
特にアバクロは、上でも述べたような、白人至上主義的な思想や、
顧客差別などの事件が多発しており、かなり問題になっています。
そしてつい先日も、アバクロのCEOマイク・ジェフリーズ氏が暴言を発し、
物議を呼びました。
つい先日も、アバクロのCEOマイク・ジェフリーズ氏が、「太った人にはうちの店で買い物してほしくない。アバクロが求めているのは細くて美しい人だけだ」との発言をし、物議を醸した。これを受けて、ひとりの男性がアバクロに抗議するためある行動に出たのだが、その様子を撮影した動画が現在大きな反響を呼んでいるのだ。
抗議をしたのは、映像作家のグレッグ・カーバー氏。彼は、リサイクルショップで同ブランドの商品を大量に購入し、それをホームレスの人々に配って歩いた。さらに、動画内では「みんなもクローゼットの中にアバクロの服を見つけたら、ホームレスの人々に寄付してFacebookやTwitterでシェアしよう」と呼びかけている。
彼がホームレスの人への寄付を思いついたのには訳がある。実は、過去に「ブランドイメージを悪くしないように、不良品や売れ残り品は貧しい人々に寄付せず燃やす」というアバクロの方針が報道された経緯があるのだ。そのときも米国内では物議を醸しており、カーバー氏はここから抗議活動のヒントを得たようだ。
動画は大きな反響を呼び、公開から5日で再生回数550万回を超えた。これまで、従業員に対する人種差別的対応 や自閉症の客に対する差別などで何度も批判されてきたアバクロなだけに、カーバー氏の行動に対して「よくやった!」と支持する人々からのコメントが目立 つ。だが、なかには「アバクロのCEOと同じように彼もホームレスの人を馬鹿にしているのでは」との意見もみられる。
アバクロは店員の容姿に対しても他ブランドに比べるとかなり神経質。
それを上手く利用したのがアバクロのカタログモデル。
容姿の良い人しか働けない事を上手く利用し、同ブランドのカタログモデルを、
全員本物の店員のみで作成したのです。
このブランディングが大ヒット!更にはトップモデルの登竜門にまでなり、
アバクロ店員出身のトップモデルも多く存在しています、
こちらがアバクロのCEOマイク。
そう彼、整形を繰り返しゴシップのネタにされている程。
おそらく彼自身が容姿にコンプレックスがあるため、
ここまで過剰に差別的な言動を起こし続けているのではないでしょうか。
値段設定がある以上、収入格差により着る服を選ばざるを得ませんが、
迎える側(ブランド側)は、それを排除してはならないのは当然の事。
そして今でこそ黒人のトップモデルは多いですが、
まだまだモードの世界で活躍する黄色人種は数少ない。
だってこれが現実ですもの。。。とほほ。