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ちきりん女史の「結婚はオワコン!?」について。/愛・おぼえていますか
2013.05.21|iwamura
ということで、ちきりん女史の「結婚はオワコン!?」がスゴいです。
上記データには、2つの注目点があります。
ひとつは、「西欧の先進国では、生まれる子供の半分近くが、婚外子になりつつある」ということです。日本では「結婚が出産の前提」だと思ってる人がたくさんいますが、他の先進国では既にそうではありません。
日本ではたった 2%しかいない婚外子が、5割、4割、3割という国が大半なのです。これは、西欧と東洋の違い、みたいなぼんやりした要素で説明できる差ではありません。
もうひとつ注目すべきは、1980年段階では、オランダ、スペイン、イタリアのように、婚外子比率が一桁と、非常に少ない国もあったという事実です。
しかし、それらの国でも過去30年で婚外子は大幅に増えています。スペインやイタリアはカトリックの国で、婚外子は宗教的な観点からも認められにくい風土にあります。それらの国でさえ、ここまで劇的に状況が変わっているのです。
これって、何が起こっているか、わかりますか?
西欧先進国においては、すでに「結婚」という制度は、崩壊しつつある、んです。
※Chikirinの日記より
これはだいぶブッこんだ理論です。
トーゼンながら、我らがやまもといちろう先生がキレキレの論理でコメントされていたので、以下引用します。
そういうちきりん女史自身が結婚できているのかは知りませんが、文中でどういう理屈かフランスやドイツの事例が重ねて記述されてて面白かったのでピックアップ。
単純な話、私生児だろうが婚外子だろうが法的には基本的人権の枠内に入り、結婚そして出産という手順を踏んで生まれてきた子供と差別してよいのかという議論が本来のベースメントにあるべきであって、ちきりん女史が語っている「世界では婚外子がこれだけポピュラーなのだ、だから日本の出生率向上対策においては結婚という制度が崩壊しているので、オワコンなのだ」というのは順番が逆です。多様化した価値観のなかで、家族のあり方もまた多様化していて、それに対して制度側が結婚という定義を複数用意した結果、正規の婚姻の割合が減ったという当然のテーゼを外して論じてしまうのは本末転倒な感じがして超かっこいいです。
もちろん一般論ですけれども、所得はあっても結婚はできない女性が、一般論として結婚制度に対して攻撃的になったり、一般論ではありますけれども子供を作れる年齢を過ぎてしまった女性有権者が少子化対策に後ろ向きだという傾向は一般論の範疇で各国であるようですが、出生のなかでの婚外子が増えている事情は一般論的な立場では非嫡出子を社会がどう受け入れるかの問題だと考える必要はあるでしょう。
逆に言えば、嫡出子か非嫡出子かは法の下で平等であるためにどうするかという話が根幹であって、なかなかむつかしいですよね。一般論として、未婚者や子供を儲けない夫婦は語るなという暴言を吐く人たちが出てきかねないですから。そういう点も踏まえて、荻上チキ女史の結婚ネタはとても貴重な示唆を与えてくれているように思います。
※やまもといちろうブログより
事象やデータというものは、その摘出方法や考え方によって、良いようにも悪いようにも取ることができるという好例ですね。
ただ、個人の経験的なデータで言わせてもらうと、制度としての結婚や、もっと言えば結婚そのものも、実はどうでもいいというか、本質的に結婚で人生が変わるとかではなかったです。
ただ、結婚した男女が子をもうけたいと考えた場合に、女性が出産のリスクを負う上で、結婚という制度としての担保があったほうが、女性及び生まれてくる子供にとって、社会や国家として、優しい確固としたフォローアップができるんじゃないかな、とは思います。
現状制度への見直しは常に必要ではありますけれども、データや数字にはそこに反映されるまでの過程や議論や時間があったはずで、棒グラフだけで結婚がオワコンだというのは、ブログタイトルとしてはナイスですが、確かにブッこみ過ぎではあるのかも知れません。
さて、そしてまた一方で、増田(匿名日記)において秀逸な文書が大変な数でブクマされていたので、上記対応として引用しておきます。
これはこれで男子的観点から趣深い「結婚とその後の嫁との生活」という内容であったので、一読の価値はありかと。。。
大体な、奥さんは無料じゃねーんだ。
一番高い買い物なんだよ。
奴の生活全てオレが背負ってんだ。
メシ代もマンションと車のローンも電気ガス水道携帯電話代アイツの奨学金の返済まで俺が払ってんだよ。
子供にやらせたいという習い事も全部受け入れて、俺が稼いできた金で水泳・ピアノ・英語教室に通わせてんだよ。
奥さんの友だちとのメシ代洋服代化粧代使われていないダイエット器具の代金・・・全部出してんだよ。
最近は犬を飼いたいと言い出しやがった。
で、残った僕のお小遣いは月4万円です。
犬が来たら3万円になるかもしれません。
でも、それは僕が望んで選んだ人生です。
彼女が大好きで
ずっと一緒にいたくて
その奥さんに、ちょっとだけフワフワした時間求めちゃいけませんか?
月に三回くらい、夜、僕のお話聞いていただけませんか?
一緒に寝ちゃ、いけませんか?
僕は贅沢言ってますか?
※はてな匿名ダイアリーより
。。。
ということで、本日も幸せな結婚生活を噛みしめて、あるいは夢見て、頑張っていきまっしょい!