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乙武さんの入店拒否事件の最終結論につきまして。
2013.06.04|iwamura
ということで、乙武さんの入店拒否炎上物件はこの2週間余りネット上でさまざまの議論を見ましたが、その結論についてある種の結論が見出されておりましたのでご報告です。
取り急ぎ、本事案を時系列に沿っておさらいしてみましょう。
①乙武洋匡さん、銀座の「TRATTORIA GANZO」に「車椅子だから」と入店拒否される – Togetter
②イタリアン入店拒否について | 乙武洋匡オフィシャルサイト
彼のブログでのコメントや悔恨について、ウェブ上では「発言力のある方なのに」等、比較的乙武さんには厳しめのコメントが多く見られ、乙武さんが謝罪。
③乙武さん入店拒否“騒動”で厚労相が答弁 – 社会ニュース : nikkansports.com
ついに功労相がコメントする事態にまで本事案が発展!ただ、大臣がコメントせざるを得ないほどこの問題が大きく取り上げられたという点で、本事案は「結果」を残しました。
④乙武氏の入店拒否 ネットで“代理戦争”勃発 バリアフリーの本音と建前 (産経新聞) – Yahoo!ニュース
そしてヤフーヘッドラインへの掲載が6月2日日曜日。ここでレイトマジョリティ的認知を持って本事案は終了。よくまとめられているのでご参照されたし。
と、いった状況であったのですが、実は③と④の間に、画期的な解決方法について記載されたツイートがあり、そちらを我らがやまもといちろう先生がブログにてピックアップされておりました。
確かに上記は物理的にはその通りかもしれませんし、いろんな意味で興味深い。。
しかしながら、健常者である自分が客観的に思う事と、乙武さんの心の傷は同等に語れないのもまた事実ではないかと思うのです。
ただ、先般も申し上げたように、本事案によって世間に広くこうした問題が議論されたことこそが我が国にとっての最大の収穫であったと考えます。
下記本も、自分は好きな本です。
お時間のある方は是非に。
車椅子に乗るようになってから12年が過ぎた。
その間、道のでこぼこが良いと思ったことは一度もない。車椅子に乗ってみて、初めて気がついたのだが、舗装道路でも、いたる所に段差があり、
平らだと思っていた所でも、横切るのがおっかないくらい傾いていることがある。ところが、この間から、そういった道のでこぼこを通る時に、一つの楽しみが出てきた。
ある人から、小さな鈴をもらい、私はそれを車椅子にぶらさげたのである。道路を走っていたら、例の如く、小さなでこぼこがあり、
私は電動車椅子のレバーを慎重に動かしながら、そこを通り抜けようとした。
その時、車椅子についた鈴が「チリン」と鳴ったのである。
心にしみるような澄んだ音色だった。
その日から、道のでこぼこをを通るのが楽しみとなったのである。長い間、私は道のでこぼこや小石を、なるべく避けて通ってきた。
しかし、小さな鈴が、「チリーン」と鳴る、たったそれだけのことが、
私の気持ちを、とても和やかにしてくれるようになったのである。鈴の音を聞きながら、私は思った。
「人もみな、この鈴のようなものを、心の中に授かっているのではないだろうか。」