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中国の次世代原発研究“トリウム溶融塩炉”

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2013.06.21|shiozawa

昨今も、“原発の存在意義”について騒がれる(特にテレビですが)ご時世です。

一般的に原子力発電といえば

ウランを核分裂させて、その際に発生する膨大な熱エネルギーで発電するもの”です。

そんな原子力発電

隣国の中国は最近“ウラン”ではなく

トリウム”というあまり聞きなれない物質の原子力発電所を実現しようと急ピッチで研究しているようです。

その意図とは。

中国、次世代原子炉の開発急ぐ 「トリウム」に脚光

 エネルギー需要が増大する中国で、次世代原子炉を開発する動きが加速している

ウランの代わりに、大量に余剰があり廃棄されてきたトリウムを燃料に使う「トリウム溶融塩炉」の研究が進む。

炉心溶融(メルトダウン)の危険がなく放射性廃棄物が少ないという。

日本も米国と協力して過去に同様の炉を研究しており、将来の選択肢に加えるべきとの指摘もある。
メルトダウンは原理的に起きず
「平均年齢30歳の若手を中心に約500人が次世代炉のプロジェクトを進めている」――。

中国科学院上海応用物理研究所の徐洪杰TMSRセンター長は今年4月、都内で開いたシンポジウムで開発陣容の拡大を明らかにした。

引用:日経新聞

このトリウム溶融塩炉とやらは

メルトダウンする可能性がなくて、放射性物質の漏れがほとんどないということで、現在のウランの原発に比べて圧倒的に安全という事。

では、なぜ中国?ということですが、他にも事情があるようです。

 

TMSRはトリウム溶融塩炉の略。天然には原子番号90のトリウム232が存在する。

モナザイトと呼ばれる地球上に広く分布する鉱物から得られる。

レアアース(希土類)を採取した後の廃棄物に多く含まれる。中国のトリウム保有量は豊富で、国内の電力消費を数百年賄えるという。

自国にあるエネルギ‐を有効活用し、

将来発生するであろうエネルギー問題を早いうちに解決しようと国が主導(厳密には共産党)行っている

いうことです。

それに比べて日本はどうでしょう?

まず、自然エネルギー発電で日本全体のエネルギー問題を解決することは不可能

だとわかっております(一応世界第3位のGDPの大きな国です)。

最近では

原発はほぼ停止し、化石燃料発電にほとんど頼り、そのコスト高のせいで発電所は毎年数兆円の膨大な赤字を出し続けています。

このままただひたすら赤字をし続けていても、国のエネルギー問題が解決するわけありません。

福井県にある“高速増殖炉「もんじゅ」”や

青森県六ヶ所村にある核燃料の再処理工場など

など、原子力系の研究も長年行っております。

たしかにいつ起こってもおかしくない将来発生するであろうエネルギー不足に備えて

研究は日々前進はしているようです(いろんな問題を抱えつつも)。

しかし、中国ほどの危機感と研究に対する勢いが感じないのが現状です

ここで、ちょっと将来性を感じる研究結果がありましたのでご紹介。

 

高速増殖炉「もんじゅ」が不要に?軽水炉で高増殖が可能に!核燃料サイクル実現へ  (2013.01.05)

夢のような研究成果が発表された。

燃料棒の設計を変えただけで、原発軽水炉で、高速増殖が可能になるという。

これが、もし実現可能ならば、危険な金属ナトリウムも使わず、今まで処分の難しかった核燃料廃棄物が、中性子を吸収してPu239という燃料に変わる。

これにより、通常は85年程度で枯渇すると言われたウラン資源を100倍活用できる。素晴らしい研究成果である。

早稲田大学(早大)は12月26日、放射能の密封性を損なうことなく水対燃料体積比を低減できる、核燃料棒を隙間なく束ねた新燃料集合体を考案し、世界で初めて「軽水冷却原子炉による高増殖性能」を計算上ではあるが達成することに成功したと、同大大隈会館にて行われた会見にて発表した。

引用:連載.jp

こういった、将来性を感じる、素晴らしい研究結果も出ています。

また、中国が現在国を挙げて研究している“トリウム”の研究もかつて日本も盛んに研究されていた時代があったとの事です。

“原子力発電は危険だからダメだ”という、何も考えずに否定する事をせず

広い視野を持って、より安全で効率的な新しい発電の研究に国を挙げて(国民が肌で感じるくらい)頑張っていただきたいと思います。

ありがとうございます。

 

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