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夏の読書のススメ~風立ちぬ~
2013.07.09|iwamura
ということで、先週末の金曜ロードショウで「耳を澄ませば症候群」に陥っております。これは十代の頃の、また、今の自分にも、毎回説教したくなる作品です。
仕事も書き入れ時となってまいりまして、週末も仕事が立て込んでくると、逃避先は専ら、映画と本の世界です。
アジア旅が大好きな小生と致しましては、昨今は東南アジアのルポものにハマっておりまして、本日はその中でも珠玉の3冊をリコメンド。
ライトに読める椎名さんの旅本。シーナさんは元気が出るからいいですね。
彼の探検本では、アフリカとオーストラリア、シベリア、楼蘭が好きです。パジェロで走ってゆくみたいな世界。
流域で暮らし、生きているひとたちの躍動感に、元気をもらえる一冊です。川って生き物ですね。
サイゴン陥落を現場で体験した新聞記者近藤紘一さんのルポタージュです。
全編にわたって、近藤さんの愛にあふれた叙述が光ります。逃げる記者、残る記者。人も死にます。
しかしながら暴力と混とんの中で、笑顔や家族がちゃんとある、ベトナムを好きになる一冊です。
こちらも半年間以上、黄金のトライアングル地帯にて、自らアヘンを栽培、収穫した高野さんの滞在記。
しかしながら、アヘンがヤバいとか、そういった内容ではなくて、やはり弱者の視点というか、そこで暮らす人たちへの愛に彩られた本です。
やっぱり、本多勝一先生ではございませんが、ルポものは殺される側の論理が重要なのだと思う。
。。。
10年前、東南アジアを放浪していた時には、生も死も、今よりもっと身近にあったような気がしています。
村々では家族が身を寄せ合い暮らしており、愛する人との時間を大切に生きていました。
当時自分にとって大切だった人も、もうこの世にはおりません。
夏は弊社にとっても、世の中的にも書き入れ時であって、忙しい時期に突入するわけですけれども、どんな忙しさの中にも生きることの喜びや、やりたいことをやりとげようとする気持ちを忘れずに生きていたいものだ、と思います。
そんな映画がもうすぐ公開。
ウェブ上で関係者のツイートがだいぶ熱く、この前評判に既に奮えを覚えます。
「風立ちぬ」。
映画とともに、小説のほうも読んでみるべきですね。