Mykoちゃん、Cたん


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「風立ちぬ」を観て参りました。~生きねば。~

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2013.08.06|iwamura

「風立ちぬ」

観て参りました。

結論から先に申し上げますと、

「号泣」

でございました。

久々にいいですね、映画館に行ったきり帰って来れないこの感覚。

さすがに制作者の皆さんは大絶賛というか。

仕事に命かけているかたは見に行くべきですね。

魔女の宅急便の究極版というか、働くことと愛というか。

ただ、女子には女子(差別ではないです)の感じ方はあるかも知れないです。

 

物語の主人公、モデルは2名、

堀辰雄さんと、堀越二郎さん。

 

堀さんは同名小説を書かれておりますが、

堀越二郎さんは皇紀零年、零戦の開発者であり、本映画の主役です。

 

ただ、彼が最も愛した飛行機は、九試単戦だったと言われています。零戦の前の前の試作機。

こいつですね。

【九試単座戦闘機】

国産初の単葉(翼が一枚)のフルメタル戦闘機。

450kmという最高速度を持ち、一躍世界のトップへ躍り出た、「美しい飛行機」です。

 

これが劇中で蒼い空を舞うわけです。

めちゃくちゃ気持ちいいわけです。

 

宮崎駿先生の作品が好きなのは、「風」が見えるからです。魔女の宅急便のオープニングのラジオ聞いてるとことか。

あと、ほぼ全作品に出てくる飛行機、航空機。

サボイアS.21試作戦闘飛行機/単葉機、ポルコ・ロッソは言うに及ばずですが、ナウシカのメーヴェなんかも翼に、九試単戦のような曲が見受けられます。

※これ

 

これら映画づくりからも見えるように、宮崎駿せんせいは、重度のミリヲタ、というか、マシンヲタであることも知られております(ジブリ美術館へゆくとそれがよく解ります)。

下記雑誌への投稿も、彼が高校2年生のときのもののようです。

4月号の「魚雷艇の話」、非常に興味深く拝読しました。ただ、ちょっと感じたのですが、これからの魚雷艇の価値を判断するのに、第2次大戦中の戦訓に基いてするのでは、ずいぶん不合理な点も出て来るのではないかと考えさせられました。魚雷艇の兵装はたいして変わらないが、その相手になる艦船と航空機の、火器の精度と電子兵器の進歩は、すさまじいものがあると思います。これからの魚雷艇は局地戦闘において、敵航空機の跳梁下に行動することも多いと思います。しかしMTB、MGBの40ミリ機砲および4.5インチ短身砲は、第2次大戦中の速力300浬/時の攻撃機、あるいは浮上潜水艦との戦闘ならともかくも、これからの超スピードの攻撃機に、どの程度の対空威力を発揮しうるといえるでしょうか。
現在ミサイルは各方面に急速な進歩をとげつつあり、着着実用の域に達しつつあります。魚雷艇は高速航海時に多量の熱放射線を出し、それは空対艦の熱線ホーミング装置のミサイルに、良好な感度をあたえます。魚雷艇の火器の射程外から安全かつ正確な攻撃が可能です。こうなると魚雷艇の被弾率は少なく、対空火力は有力だということはいえなくなります。駆逐艦は火器を対空ミサイルに改装することが可能ですが、50~100トンの魚雷艇ではミサイルを装置すれば、MTB、MGBの役は、果たすことが不可能になります。結局大型化の必要が生じてきます。これからは敵航空機の優勢な局地における駆逐艦と魚雷艇の経済度云々は成立しなくなるのではないでしょうか。魚雷艇はやはり潜水艦に対する沿海における攻撃と警戒に主要な価値があるのだと思います。
魚雷艇は対潜一本に進むべきでしょう。その点わが国の魚雷艇が派手ではありませんが着実にその道を歩んでいるのを見ると嬉しく思います。生意気な意見をのべましたが、私もわが国の艦艇の進歩を祈る1人です。愚見御笑覧下さい。

(東京都杉並区永福町 宮崎駿)

Dragoner.ねっとさんより

 

いや、かなりヤバいですよね(笑)。

「世界の艦船」編集者とガチでやり合う宮崎駿少年!

 

そして今回はそんな飛行機ヲタな主人公と、彼の愛する女性との物語であるわけですが、

「仕事と私とどっちが大事なの。」

とか絶対に言わないわけです彼女は。

これ、オトコの(オンナの)人生にとって、最も大きな問題であるはずで。

家内や家族に迷惑かけっぱなしの恥の多い人生です。

人間って、ご迷惑もかけるし、失敗もするし、死にもすると思うんですよね。

結局最期、それはもう絶対に。

 

関東大震災から戦争、歴史の失敗、死んだ命。

 

戦争の道具をつくるという矛盾と格闘しながら、

時に、大きな犠牲を払いながら

仕事や、夢へ命を懸けることの業と、それを見守る愛。

 

幸運にも生き残らせてもらえた人間も企業も国家も、みな生きるべきなんですよね。

 

「生きねば。」

 

「風立ちぬ」

素晴らしい映画でした。

皆さんも原爆投下の日、終戦記念日前に、ぜひ劇場へ。

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