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(続)“燃料電池車”元年は2015年になりそうです☆

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2013.08.09|shiozawa

先週は本ブログで

水素を利用した燃料電池車が予想以上に近い将来市場にお目見えしそうだ

ということでお話しました。

今週も引き続き、水素を使った“燃料電池”に関するお話です。

水素を液体化、体積500分の1に

クリーンだが、かさばるのが難点とされてきた水素の使い勝手を画期的に向上させる技術を千代田化工建設が開発した。

液体化して体積を500分の1に小さくし、常温・常圧で貯蔵や輸送が可能になる

水素社会への扉を開くものと国際的にも注目を集める

水素サプライチェーン構想

■新開発の触媒、1年使えて再利用も可能

――「SPERA(スペラ)水素」と商標登録された新技術の中身を説明してください。 

 「有機溶剤のトルエンと水素を化学反応させメチルシクロヘキサン(MCH)という化学物質にして水素を貯蔵・輸送する技術だ。
MCHは修正インクやボールペンのインクなどに日常的に使われている。例えばガソリンなどと同じようにためたり運んだりできる」

 「体積は500分の1になる。ガスの状態で500分の1にするとしたら、500気圧の高圧ボンベに閉じ込める必要があるが、MCHなら常温・常圧で貯蔵できる」

引用:日経新聞

この技術がいかに画期的なことか。

安全かつ日常で使われている物質であるとのこと。               

水素(H)は酸素(O)と反応して水(H2O)になる際に大きなエネルギーを発生しますのでエネルギーを得るにはよいのですが 問題はなんといっても、その“保管方法”でした。

空気に触れて火が加われば、瞬時に反応して爆発しますので非常に危険。

多くの人が小学校か中学校の化学の実験で体験したかと思います  

     <水素爆発実験>                                 

 

 私の学校では水素の入ったシャボン玉にライターで火をつけて爆発させた記憶があります。

小さなシャボン玉でしたが想像以上の爆発音に驚いた記憶が残っています。

そして、こちらが過去に起こった水素爆発事故です。

<ヒンデンブルク号爆発事故>

 

 

この動画はずいぶん過去の事故ですが、水素爆発事故はいまだに世界各地で発生し続けています。

 

そんな危険な水素をどんな物質に変換することで扱いやすくできるのか。

その方法は以下の通り。 

トルエンを使って水素を「液化」する

同社が使ったのは「トルエン(C7H8)」と「メチルシクロヘキサン(MCH、C7H14)」だ。

yh20130604Chiyoda_reaction_400px.jpg

<水素をトルエンに貯蔵し、取り出す反応>

中央に描いたトルエン1分子に水素3分子を加えると、発熱しながら左にあるMCHに変化する。

これが水素の貯蔵に相当する。この逆の反応で水素を取り出すことができる。

しかし反応が起こりにくいため、脱水素触媒を使う。

トルエンは工業用原料として大量に使われている物質だ。

入手も容易であり、工業上の取り扱い方法が確立している。

トルエン、MCHとも沸点は100℃程度なので、常温では液体だ。特別な液化処理は必要ない。

 

yh20130604Chiyoda_tank_590px.jpg

引用:IT Media

つまり、このメチルシクロヘキサン(MCH)という液体にすることで貯蔵や輸送が容易になり、安全性も格段に上がるとのこと。

しかも水素を取り出す効率もかなり上がってきているようです。

先週お話した通り、エネルギーをより効率的に生産し、利用するために

水素をエネルギーとして使う“水素社会

を官民一体となって実現しようという流れが生まれ始めています。

今回紹介したような“基礎技術の発見”こそがもっとも実現の可能性を広げてくれます。

より安全で環境にやさしい時代はすぐそこまで来ているかもしれません。

ありがとうございます

 

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