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渋滞のメカニズム
2010.08.18|iwamura
「メカニズム」とか男のコはたまに言ってみたくなるのだ。
さて、お盆の渋滞予測は「混むかと思ったら以外に平気だった」とはasahi.comさんより。
高速道路各社は今年、「休日上限1千円」割引と全国50区間の無料化の影響で過去最多の渋滞を予測していたが、予測を大幅に下回った。
無料化区間では、予測では10キロ以上の渋滞は41回だったが、実際は11回だった。予測になかった北海道の道央道下りで20キロ以上の渋滞が起きる一方、12回と予測された新潟県の日本海東北道では1回と、予測との大幅なずれが目立った。東、西日本高速道路は「無料化から間がなく、予測するデータが乏しかった」としている。
※asahi.comより抜粋(部分略)
自分で引用しといて言うのもなんだが、なんだこのどしゃめしゃな記事は!
「渋滞予測」に対して「その数が下回る」ことが、過去データや車の絶対量との対比において書かれることは一切なく、その上、結びが「予測とのずれはデータに乏しいから」ってアンタ。。
真面目にやれ。
さて、真面目に(?)渋滞について書かれているサイトのご紹介をお口直しに。
ただ、これも「よく聞く」話ではある。でも、ニュアンスがわかりやすく紹介されていて良かった。
「ETC高速道路が1000円で乗り放題」の実施により、連休中の高速道路が混むことが増えた昨今。いったい「渋滞の先頭は何をしてるのだろうか?」という疑問を解明するメカニズムが分析された。
数理物理学を専門とする西成活裕氏(東京大学大学院教授)は、こうした自然渋滞のメカニズムをこう分析する。
1 ある車のスピードが何らかの理由で低下する 2 後ろの車は危険を察知し、軽くブレーキを踏む
3 その後ろの車はより強くブレーキを踏む
4 十数台後ろの車は完全に停止してしまう
つまり「ブレーキの連鎖」により起こるものだと説明。「急いでいると車間距離を詰めたくなるものだが、車間距離を保つことで前方の交通事情の変化に対応でき、ブレーキの回数が減る。すると結果的にはブレーキの連鎖を断ち切ることができ、渋滞を緩和、回避することができる」と、自然渋滞への対応策を紹介している。
問題の「渋滞の先頭は何をしているのか」については、「自然渋滞では次々と先頭が入れ替わりながら、渋滞のかたまりが後方へと伝わっていく。つまり誰もが瞬間的に渋滞の先頭になっている」と積年の疑問に回答した。
※スピードネーターさんより抜粋(部分略)
まあ、こういうことだよな。
急がば回れ。とれよ車間距離。ブレーキ踏まなくてもいいようにね。。。
そして、銃を撃たなくてもいいようにね。。。
ジョークはさておいて。
いやでも、仕事ももちろんそうであって、誰かがブレーキ踏むと渋滞が起こるから、みんなで一緒にプロジェクトを進めるときは進めようね、なんて教条的なことを申し上げるつもりは毛頭なく。
ミミズだって伸びたり縮んだりして進んでいるわけで(上記渋滞メカニズム動画もミミズの動きみたいだな)。
人間や、人間が操る車の動きは、コンピュータシステムとは違うから、何でも予測や理論通りに効率的にすべてが動くはずがないし(そうなったらそうなったで嬉しいけれど)、効率的すぎて大きなトラブルや事故があるけれども、逆に渋滞で死ぬことはないですから。
そもそも、動物や生命って3歩進んで2歩下がる、伸びたり縮んだりの過程が美しいわけで。
風のように進めるときも、渋滞して進まない時も、成功も失敗も愛せよ、と。
と、いうワケで、人間の生命に関するメカニズムも、これはこれで美しいのだと思う。
なんだか、ネタエントリーな日になってしまい申し訳ないです。
でも、お盆明け、伸びたり縮んだり、「自分のしていることを愛し」て、ゆっくりいきましょう。