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火星への有人飛行計画の進み具合☆
2013.10.04|shiozawa
数年前にNASAが火星の有人飛行計画を開始する発表がなされましたが、
アメリカの経済状況やオバマ政権の不安定感、軍縮などもあり“計画もとん挫するのではないかな”と思っていましたが、意外にも着実に計画は進んでいるようです。
■2030年火星への旅、NASAが新たな工程表 月面や小惑星探索など有人飛行へ準備着々 2013/9/30
米国が2030年代に実現を目指す火星旅行への動きが加速している。
各国の宇宙機関と共同で今年8月、新たな工程表を作成したほか、来年には宇宙船の試験飛行が始まる。
ただ、片道で半年以上の長旅は、飛行士が浴びる放射線対策など多くの課題を抱えている
実現までの技術的な準備として月面探査や、月の軌道近くに小型の宇宙基地を設置して長期滞在する案に加え、NASAが今年1月に打ち出した小惑星の捕獲探査計画を新たな選択肢として盛り込んだ。
工程表は国家間の正式合意ではないが、各宇宙機関はこれを念頭に研究を進める。
米国は火星飛行への足掛かりとして小惑星探査を重視。
21年にも直径7~10メートルの小惑星を無人宇宙船で捕獲して月の軌道付近まで運び、有人宇宙船で到着した飛行士が探査する計画だ。
米国はオバマ大統領が10年、火星周回軌道に人類を送り込む計画を発表。
アポロ宇宙船に似た新型宇宙船「オリオン」と大型ロケット「SLS」の開発を着々と進めている。
引用:産経新聞
やはり、有人飛行となると人体に与える影響や、技術的な問題が心配ですが、密室の中での人間関係もやはり心配ですね。
そんなことを考えると思い出すのが
宇宙での人間関係の葛藤を色濃く表現した映画”サンシャイン2057″ 。
ハリウッド映画ですがイカロス2号の船長カネダは真田広之が演じています。
極限状態での人々の心理をすごく面白く表現しており、宇宙映画というより心理映画という観点で楽しかった気がします。
宇宙線による人体への影響や、無重力による体力低下は確実に心理状態に影響してくるはずです。
こちらの映画のような事が起こらないことを切に願ってしまいます。
話を戻しまして、こちらがその新型宇宙船のオリオンです。
この中に数人のパイロットが入るわけですが、印象としては意外と小さいように感じます。
今回の火星の有人飛行計画で向かう火星ですが、現在キュリオシティにより火星探査が進められていますが、ここ最近興味深い発見がいくつかされていす。
■火星のクレーター、数十億年前の巨大火山噴火跡 隕石説退ける 2013/10/3
隕石が衝突した跡との説があった火星のクレーターが、数十億年前に巨大な火山が爆発的に噴火してできたカルデラ地形と分かったと、英国の自然史博物館と米航空宇宙局(NASA)のチームが英科学誌ネイチャーに2日発表した。
この火山は容積が数千立方キロという大量の噴出物を大気中にまきちらして崩壊し、「エデン」と呼ばれる幅55~85キロの盆地になった。
無人探査車「キュリオシティー」が赤道近くで分析した細かい砂状の岩石も、この時の名残らしい。
チームは太古の火星では火山活動が活発に起きていた可能性を指摘。赤い惑星の成り立ちを知る重要な手掛かりになりそうだ。
引用:産経新聞
調査すればするほど仮説が裏返っていき、非常に面白いものです。
他にも
■火星の土壌は水分を含んでいる、NASAの火星探査ローバーによる分析調査で判明 2013/09/26
NASAのCuriosityローバーによる初となる火星の土壌の成分分析結果により、火星の表面の土壌には重量あたり数パーセントの水分を含んでいることが判明した。
そしてこの研究成果は、5つの論文によって構成されたCuriosity ミッションに関わる特別セクションとして今日出版された科学雑誌「Science 」を通じて発表された。
なんと、火星の土には水分が含まれている事が確認されていたとの事。
今まで、火星の地層深くには氷が眠っているのではないかなど、色々な説がありました“火星には水かある”という証拠が得られたことはうれしいことです。
まだまだ謎の多い火星への有人飛行計画。
これだけ技術の進んだ時代ですが、“百聞は一見にしかず”。
大きな危険が伴いますが、直接行って直接目で見る事にかなうものはないでしょう。
人間の欲求は不思議なものですね。
ありがとうございます。