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世界初の「水素発電所」が2015年東京湾で稼働☆
2013.11.08|shiozawa
みんな、小・中学校の理科の実験で習ったはずの“水素”の爆発実験。
水素の気体が入った小さなシャボン玉へ火のついたマッチ棒を近づけると、びっくりするくらい大きな音を立てて爆発した記憶がまだあります。
水素爆発のエネルギーの大きさを知ったのはこの時です。
そんな“水素”をエネルギーとして利用した水素発電所が世界で初めて日本に建設されるようです。
■世界初の「水素発電所」を東京湾岸に建設、2015年に90MWで商用化へ
次世代のクリーンエネルギーとして注目を集める「水素」の商用プロジェクトが本格的に始まる。
川崎市と千代田化工建設が2015年をメドに、東京湾岸に「水素供給グリッド」を構築するのと合わせて、世界で初めて商用レベルの「水素発電所」を建設する構想を打ち出した。
川崎市と千代田化工建設は共同で「水素エネルギーフロンティア国家戦略特区」を国に提案した。
東京湾岸の川崎市臨海部に大規模な水素エネルギーの供給拠点を構築する計画で、中核になるのは「水素供給グリッド」と「水素発電所」の2つである。
いずれも2年後の2015年に実現を目指す。
引用:IT Media
川崎市臨海部となるとかなり都心に近いエリアに建設予定とのことですね。
そして、何とも驚きなのが、2015年をメドに、東京湾岸に「水素供給グリッド」を構築。
あと、一年とちょっとで水素発電所が商用として動き出す!?
あまりに、近い将来なので驚いてしまいました。
そして、気になるその将来性なのですが、こんな試算が最近発表されました。
■50年に160兆円市場、「水素社会」到来の巨大インパクト
水素をエネルギーとして利用する動きが、世界各地で起きている。
日経BPクリーンテック研究所が2013年10月24日に発行したレポート『世界水素インフラプロジェクト総覧』によると、世界の水素インフラの市場規模は、2050年に約160兆円になる
世界の70のプロジェクトをリストアップして内容を調査し、水素が利用される条件やシナリオを検討し、世界全体の市場規模を試算した結果である。
引用:日経新聞
160兆円市場。
特に“燃料電池車”が伸びてくる事が期待されているようですね。
石油のように、重油と軽油とガソリンなどに分離する必要もなく、すべて水素でまかなえるシンプルさ。
水素発電所のエネルギーの獲得方法も水素爆発で発生する水蒸気によってタービンを回すとのことで原理もいたって現代的。
つまりはエネルギー効率も比較的よさそうな感じです。
問題は水素の生成方法ですが、商用レベルにまですでに到達しているとのことなので、今後はさらなる高効率化を進めていくだけです。
これだけ考えただけで近未来には不可欠のように感じます。
そして私たち一般人のもとにはいつ頃やってくるでしょう。
■定置型燃料、電池が家庭に普及
定置型燃料電池は、2015年時点では市場の大半が業務用だが、2025年には家庭用が市場規模で上回る。
現在、家庭用は低価格化が急速に進んでおり、今のペースで行けば2015年には出力1kWで100万円の製品が発売されることになる。
それが2020年には約60万円となり、電力会社から購入するよりも電力料金が安くなるケースが出てくる。2025年には、50万円を下回る製品が発売され、広く一般に普及するようになる。
引用:日経新聞
軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用してエネルギーを発生させる装置が核融合炉である。現在、日本を含む各国が協力して国際熱核融合実験炉ITERのフランスでの建設に向けて関連技術の開発が進められている。ITERのように、核融合技術研究の主流のトカマク型の反応炉が高温を利用したものであるので、特に熱核融合炉とも呼ばれることがある。太陽をはじめとする恒星が輝きを放っているのは、すべて核融合反応により発生する熱エネルギーによるものである。これは核融合炉が「地上の太陽」と呼ばれる由縁である。恒星の場合は自身の巨大な重力によって反応が維持されるが、地球上で核融合反応を発生させるためには、人工的に極めて高温か、あるいは極めて高圧の環境を作り出す必要がある。