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捕鯨問題/「身長プラス12センチでキスしやすい身長」って女子たちが盛り上がっています
2014.04.02|iwamura
貴様には関係ないだろこのコッペパン頭が。
本ネタは平壌における男子の髪形を、我々の敬愛すべき金正恩総書記といっしょにしろ!
という命令がかの国でくだったとする英国メディアのスクープであるのですが、捕鯨の問題も各国では似たような捉えられ方をしているというか。
【ハーグ=五十棲忠史】オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は31日、日本が南極海で行っている調査捕鯨は違法として豪州政府が中止するよう求めた裁判で、「科学調査のためとは言えず、国際捕鯨取締条約に違反している」との判断を示し、現状での調査捕鯨の中止を言い渡した。
日本側の全面敗訴で、1987年から続けてきた南極海での調査捕鯨からの全面撤退に追い込まれる可能性が高まった。
判決は、裁判官16人のうち12人が支持した。裁判は1審制で上訴できない。判決後、鶴岡公二・日本政府代理人(内閣審議官)は「残念で深く失望しているが、国際法の秩序を重視する国家として判決に従う」と語った
※読売新聞
うーん。
これらを受けた日本外務省の発表は以下ですね。
国際司法裁判所「南極における捕鯨」訴訟 判決についての内閣官房長官談話
平成26年3月31日
1 本日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)において、我が国と豪州の間の「南極における捕鯨」訴訟(ニュージーランド参加)の判決が言い渡されました。2 ICJが、第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII)は国際捕鯨取締条約(ICRW)第八条一項の規定の範囲内ではおさまらないと判示したことは残念であり、深く失望しています。しかしながら、日本は、国際社会の基礎である国際法秩序及び法の支配を重視する国家として、判決に従います。3 日本は、六十年以上も前に国際捕鯨委員会(IWC)に加盟しました。IWC内の根深い見解の相違や、近年みられるIWCの機能不全にもかかわらず、日本はIWCに留まり、委員会が抱える問題に対して広く受け入れ可能な解決方法を模索してきました。4 今後の具体的な対応については、判決の内容を慎重に精査した上で、真摯に検討します。
厳しいですね。4に「検討」と入れるも、まさかIWCからの脱退はないだろうと思われると、一度ここは韓信の股くぐりなのだろうなと。
再審が認められないとはいえ、法には法で、考え対抗してゆくしかないのだろうな、と思います。
個人的には、別にクジラの肉も食わないし、どっちでもいいと言えばいいんです。むしろ、クジラの存在が世の中から無くなってしまって、世界の国々と仲良くなれるなら、それの方がいいかもしれない。
我々は、クジラも、コッペパンのようなヘアスタイルも、それぞれが存在し、それぞれを尊重する世界の中で仲良く生きねばならないはずで、こんなことで揉めたり喧嘩したりするのは本意ではないという点が1点。
しかしながら、やはり歴史や食文化といったものを、他方からの一方通行クルセイダー的正義により押さえこまれる点については、若干の憤りを感じるという点が2点目。

それでもなおしかしながら、オーストの友人に「だって気持ち悪いし」と言われたときに初めて気づいたのだが、我々が犬や猫を愛で、食わないのと同様にクジラを愛でる人々たちからみれば、カナリ厳しい食文化としての捕鯨であり、イルカの追い込み漁であり、感情論的に「捕鯨気持ち悪い」「捕鯨カッコ悪い」と言われてしまうと、反論のしようもないわけで。。。
「貴様には関係ないだろ捕鯨気持ち悪いんだよ」
という判決について、しかし我々は、引き続き声を上げ続けるしかないのだろうなとは思う。これはもう、北方領土の問題と一緒だと思います。