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ポケモンのブランディング
2010.09.23|iwamura
今日はお休みですし、ちょっとこのポケモンムービーのトレーラー(予告編)を見ていただきましょう。
海外で制作された実写版ポケモン映画『Pokemon Apokelypse』の完全版トレイラーがリリースされました。
本作は映画館で上映される配給作品ではなく、大掛かりなファンフィクションショートフィルムという位置付けのようですが、制作スタッフの並々ならぬ努力とこだわりが感じられます。
こちらのサイトでは『Pokemon Apokelypse』の制作者インタビューや作品イメージが掲載されているので興味を持った方はチェックしてみましょう。
※Game sparkさんより抜粋
「ファンフィクション」とな。同人?なのかな?ちょっとコワイ。。。
しかし、好きな人がある種の信仰心で創った感じはするからアリと言えばアリ。
このあいだ、㈱ポケモン社長の石原さんと、㈱スクエニの市村プロデューサーの対談をウェブで見たのだが、非常に興味深かった。
一部、引用します。
「『ポケモン』は、1996年に発売した『ポケットモンスター赤・緑』から、TVアニメや映画、カードゲームまで幅広く展開していますが、ゲームからすべてが広がっていくという原則は今も変わっていません」と話す石原氏。
その後、市村氏は「株式会社ポケモンという会社を作って、ライセンスなどに注力している人がいるのはすごいですよね。社内で株式会社ドラクエを作った方がいいのでは? といった話が出ることもあるんです」とポケモンの商品プロデュースを称賛。
石原氏は『ポケモン』というコンテンツを最大化させるために、ポケモン以外のことはやらないという選択をすることにしたのだという。
※電撃オンラインさんより抜粋(部分略)
3ページにわたるインタビューまとめページだったが、大事なのは上記だろうな。
ブランディングに注力する。そして、商品のプラットフォームを拡げ、コンテンツの最大化を図る。
これは、数人単位でできる仕業ではない。
今回の夏のドラクエイベントも、実施に至っては、上記市村プロデューサーが直接指揮をとってくれたことがとても大きかった。
また、ドラクエ宣伝部さんや広報さんが、それこそ常人の3~10倍ぐらいのお仕事を信じられない速度で夜も休まず進めてくださったお陰での実現であったが、翻ってポケモンさんには、「株式会社ポケモン」が存在するという事実。
このブランディング注力こそが、冒頭の同人映画までもが派生するエネルギーの要因となっているのではないか。
ブランディングという意味では、やはり、映画をテレビやテーマパーク、グッズまで派生、展開させるディズニーさんがその雄であろうと思うし、もっといえば、宗教なんていうものも、人類が成功させた究極のブランディング成功例なのかもしれない。
「神」(nintendo)には「新教/プロテスタント」(ピカチュウ)と呼ばれるメインストリームがあり、それを布教する新約聖書(DS)や法王(石原社長)がおり、それらを教会(㈱ポケモン)システムによって、十字架(グッズ)や十字軍(映画・テレビ・イベント)に落とし込み、ブランディングする体制がガッチリ築かれていたのであった。。。
みたいな。
う~ん、逆になんだか解りづらくなっちゃったかな?
ただ、言いたかったことは、ブランディングやコンテンツの延命、布教というものは、一人ではできないし、「教会」「株式会社ポケモン」のような「それだけを考える」組織だったクリエイティヴが重要になってくるだろうということなのだ。
そういった意味で、教会の成り立ちや、ディズニーさんの成長の歴史というものを、ふと学んでみたくなった週末であった。。。
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今日もこれからイベント仕事です。
一つ一つ、毎日毎日積み重ねることもまたブランディング。
励みます。