Mykoちゃん、Cたん


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ビッグデータとプライバシーと

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2014.04.29|iwamura

仕事にも金にも女にも厳しい(北斗の拳のワルモノみたいな)後輩が、実は飛行石をBVLGARIのバッグに入れ、常にお守りとして持ち歩いているという驚愕のプライバシーを暴いたハートウォーミングな昭和の日となりました。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

おちこんだりもしたけれど、わたしは元気です。

 

さて、今月中旬のネタですが、「万引き犯の顔認証データがコンビニで共有されたかも」というニュースが駆け巡り、呼ばれもしないのに「うちはそんなことしておりません!」と申し出たリカオンという会社さんが物議を醸しておりました。

 

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それにしても、話題となっているLYKAONという企業のサイトをのぞくと、故意に炎上を狙って話題作りを狙っているような節もあって、なかなか不思議な気持ちになります。

たった1人の社員が起こす不祥事で企業に大幅な損失を生む可能性が潜んでいます(LYKAON)

このページの説明を見て解釈すると、万引き防止で共有されているはずの顔データが、全く別の用途にも転用されているとういうことになるようですが、これはつまり、悪徳社員(?)の顔データが万引き防止で導入されている店舗へも逆に共有されいてるということでしょうか。こうしたシステムを最大限に悪意をもって利用しようと思えば、気に入らない人物の顔データを登録することで、事実上社会から抹殺する私的制裁も可能ということになりそうです。

やまもといちろう「無縫地帯」より

 

顔認証技術。元々はイスラエルの空港で、テロリストを判別するために発達した技術だ、みたいなお話を聞いたことがあります。

安全のために悪いやつの顔を認識するって本当は便利で素敵なシステムなんですが、悪用は怖いですね。

 

因みに、車のナンバーから住んでるところを特定できちゃうぜ、というシステムも物議を醸しております。

 

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駐車場のコンサルティングを手掛ける駐車場綜合研究所(PMO)は2014年4月から、自動車のナンバープレート情報を基に来店客の動向を分析できる「PMOパーキング・アナライザー」サービスを販売開始する。

 カメラで撮影したナンバーをクラウド上で分析し、自動車が登録されている地域を「町名」や「大字」のレベルまで割り出せるのが特徴だ。「ナンバープレートに記載されている『品川』や『足立』などの情報よりも、一段階詳しい地域が把握できる。商業施設などが来店客の動向を分析する時などに有用だ」とPMO営業統括本部の木村直子エグゼクティブコンサルタントは話す。

日経BPより

 

この辺も気持ち悪いですね~。いや、おっしゃっていることは解るんですよ。ただ、「住所が赤の他人に勝手に突き止められる」っていうところが、納得いかないというか。

やはりスイカも「なに俺たちのデータ勝手に売ってんだタコが」と非難ごうごうだったことですし(でも止めてないけど)、なんだか「勝手に」っていうところが、前述の「万引き犯顔認証」の件も引っかかっているような気がいたします。

 

勝手に、と言えば来年10月に送られてくる「マイナンバー」ですが、こちらは国家権力による施行がもう決まっているのですが、どうしたものでしょうか。

 

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安倍内閣は、国民一人一人に番号を割り振って所得や納税実績、社会保障に関する個人情報を1つの番号で管理する共通番号「マイナンバー」制度の関連法案を閣議決定、国会に提出しました(「社会保障・税共通番号制」に係る法律。正式名称「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」)。

この法案には野党の民主党も賛成の方向で調整しており、今国会で成立する公算が大きく、政府は2016年1月の利用開始を見込んでいます。

関西学院大学の弁護士の先生のページより

 

そうなんですよね。これも「聞いてない」というか。。。

もちろん、社会保障を確固としたものとするため、取りっぱぐれのないマイナンバー制度導入は極めて時代の流れだとは思うわけです。

ただ、これだけ頻繁にパナソニックさんから個人情報が流出しただの、ワコールさんのサイトが改ざんされてまだ復旧されていないだの、八王子の停電も原因不明だの、と言われますと、果たして我々の基本4情報(名前、住所、生年月日、性別)という「ドプライバシーデータ」が、基礎年金情報、健康保険被保険者番号、パスポート番号、納税者番号、運転免許証番号、住民票コード、雇用保険被保険者番号等と将来的に紐づけられた場合に、例えばそれらが先だっての「遠隔操作事件」みたいに乗っ取られたら、誰がそれを証明してくれたり助けてくれたりするのかもわからず、ただただ不安なのは私だけなのだろうか。

 

①    二重三重のシステムセキュリティ

②    データの持ち主へきちんとあいさつしろ

③    それでも悪用された場合の対応部署やその方法論、責任者の明確化

 

この辺が不明確なうちは、大手を振って賛成だとは心の底からは言えないですね。

逆にこの辺を補完できるようなビジネスによって、国家をサポートすることも目的の一つですが、またそれは追ってご報告差し上げます。

 

ということで、件の後輩とは明日また会うのですが、ジブリカルトQなぞやりながら、お互いの胸襟を開き、プライバシーの共有によって親睦を深めたいと思います。

権力者みなが、ナウシカや、リュシータ・トエル・ウル・ラピュタのような人たちばかりなら、いいのですが。

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