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最近見かけない”磁気テープ”復活中☆

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2014.05.02|shiozawa

カセットテープビデオテープ

  

昔はよく音楽を録音したり、テレビを録画してましたがすっかり見かけなくなってしまいました。

これらのテープは“磁気テープ”といった部類の記録媒体ですが、

もうすっかり廃れてしまって市場も消えちゃうんじゃないかと思いきや、

ここ数年、磁気テープ市場が復権し始めているようです。

 

磁気テープ、まさかの復権

磁気テープは、過去の遺物――。

データのバックアップやアーカイブ(長期保存)の有力手段である磁気テープのことを、そう思っている読者は少なくないだろう。

実際、日本国内におけるテープストレージ(テープドライブやカートリッジの自動入れ替え装置)の市場規模は減少し続けている。

IDC Japanの調査によれば、2012年の国内テープストレージ市場規模は、前年比15.2%減となる158億8900万円で、少なくとも5年連続で縮小しているという。

しかし海外に目を転じると、磁気テープは意外なほど需要が伸びている。

 

その証拠を、ここでは二つ示そう。まずは数字だ。

情報システム分野で使用される「データ記録用磁気テープ」の生産量が、2010年以降、「V字回復」を遂げているのだ。

クラウドでも磁気テープが復権

2012年11月、米グーグルは同社のデータセンターの内部を「ストリートビュー」で公開し、大規模なテープライブラリーを利用していることを明らかにした(写真)。

同社のクラウドサービスを利用するユーザーのデータのバックアップに活用している。例えば、ユーザー数が4億人を超える電子メールサービス「Gmail」も対象だ。

実際、2011年2月にGmailに障害が発生し、ユーザーのデータが一時消失した際には、磁気テープのバックアップからデータをリストアしている。

米グーグルが「ストリートビュー」で公開した、データセンター内のテープライブラリー

<米グーグルが「ストリートビュー」で公開した、データセンター内のテープライブラリー>

引用:IT pro

そう。

今やデータの保存先はクラウドの時代。

自宅で保存するより、サーバセンターにデータを保存するのがこれからのトレンドですが、万が一の事が起こった場合の重要データの保存先がサーバセンターにおいては磁気テープの所が多いようです。

データ量に対するコストが現在主流のハードディスクより優れていて、データの長期保存においてもとても優れているという点のようです。

しかも、記録密度はハードディスクより3ケタも低いことから今後の伸びしろもまだまだあるようです。

そんな矢先の技術的な最新情報。

■1巻で185Tバイト・従来の74倍 ソニー、次世代大容量磁気テープ開発

ソニーは4月30日、世界最高の面記録密度となる次世代磁気テープ技術の開発に成功したと発表した。

データカートリッジ1巻あたり185Tバイト以上と、現在最高のLTO6(2.5Tバイト)と比べ約74倍の大容量データの記録が可能になる。

現在のテープストレージメディアは、磁性粉をフィルム上に塗布するタイプが主流で、高密度化のためには磁性粉をより細かくする技術の確立が課題だった。

同社は、より細かい結晶粒子を形成できる真空薄膜形成技術を開発。

今回導入したスパッタ法では、厚さ5μメートル以下の樹脂フィルム上に、粒子の配列が整った状態で多層に膜を形成する。

磁性粒子の大きさのばらつきが高密度化の課題と定め、なめらかな膜を生成することで表面の荒れや結晶の乱れを抑え、均一な結晶成長を可能に。

従来数十ナノメートルだった磁性粒子サイズを平均7.7ナノメートルまで細かくすることに成功し、面記録密度は148Gビット/平方インチと世界最高を記録した。

引用:IT Mediaニュース

185Tバイト!

最新のHDDでも4TB程度ですから、その46倍以上。

1950年代に誕生してからもう60年以上の磁気テープ。

基本的な構造は変わらず現在も残っており、さらにこれから再成長する可能性のある技術。

日本には磁気テープの開発販売を行っているメーカーがまだあります。

ニッチで大当たりはないですが実に堅い市場。

これからもジワリジワリと成長していくことを応援しています。

ありがとうございます。

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