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とある過激な領土問題
2010.09.25|umiushi
かつて、このブログで「umiushi」と名乗る執筆者がいた・・・
(最初の10秒で結構です)
私です。
長のご無沙汰をしておりました。最近のお客様ははじめまして。流浪のブロガーumiushiです。本業のほうで1カ月ほど南米沖におりました。
・・・決して借金のカタにマグロ漁船に乗ってたとかではないので、その辺は誤解のなきようお願いいたします。
さて、ネットはおろかメール送受信も一日二回、なんて環境ですと、地球の裏側ハポンのことなぞ何も分かりません。
帰ってきてみると何だか不穏なニュースが。
「われわれも悔しい」 苦情殺到で唇噛む海保職員 中国人船長釈放
産経新聞 9月24日(金)17時9分配信
沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、中国人船長を那覇地検が釈放するとの発表を受け、海上保安庁の政策評価広報室にはマスコミ各社の記者が続々と詰めかけた。
中川高史室長は「われわれが判断できることではないから…。判断したのは地検ですから」と話しながらも那覇地検の次席検事の会見のニュースを見ながらどこか口惜しげな表情を浮かべた。
(記事書いてたら急展開だよ・・・しかも速報では向こうから当たったとか)
個人的には、まさかの中日首位とか、予想通りの楽天最下位とか、その辺が一番のニュースではあったのですが、それはともかく。
この件に関しては首脳会談でも議題になっとりますな。
日米首脳、「尖閣」連携で一致…普天間合意推進
読売新聞 9月24日(金)12時3分配信
【ニューヨーク=東武雄、志磨力】菅首相は23日夕(日本時間24日朝)、ニューヨーク市内のホテルでオバマ米大統領と約1時間会談した。
両首脳は、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で日中間の緊張が高まっていることに関連し、中国の動向に日米ともに関心を持って注視し、緊密に連携していくことで一致した。
ただオバマ大統領としてはあんまり「知らんもんね」とは言いづらいのかもしれませんが、やっぱり基本的には、他国の領土問題なんて知らん、というのが正直なところでしょう。
当のアメリカも含め、世界には実に多くの領土問題がありますが、そんなの全部気になります?
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しかし太古の昔より、ヒトというもの、オトコというものは領土的野心を持ちたがるものです。
中でも大陸をわが手にしてしまうというのは、そういう願望の究極的なものでしょうか。
実は現代でも、一つだけ手つかずの大陸があります。南極大陸。
とはいえここを争い始めるとえらいことになるのは目に見えているので、「南極条約」という紳士協定もございます。
そんな南極条約を「喧嘩上等」とばかりに無視して領土を主張している国もあります。
それがたとえば
チリ。
僕が立ち寄ったときはちょうど独立記念祭の真っただ中、しかも200年記念。
「盆と正月が一緒に来たような」という表現がありますが、まさにそれで、店はやってないわ皆して凧揚げしとるわで、なかなか見られないものが見られました。
閑話休題。椎名誠さんの著書で読んだ記憶はあったのですが、本当に南極に領土を主張してやんの。しかもケーキやピザを切るみたいに。
自国のことなので茶化すわけではないのですが、
こういう壮大な領土問題を見てしまうと、尖閣諸島ってのは物理的にちっぽけな話ですのう。というか、中国が昔ふうの領土的野心を捨ててないだけですかね。
(経済水域とか漁業権とかそういう理窟は分かっとるのでその辺誤解しないように)
(そして政治的な話はしたくないけど、久々に本物の弱腰外交を見た)
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ちなみにチリといえばゴボウみたいに細長い国ですが、実は北の方は
ボリビアによる、アントファガスタのチリ硝石企業への課税をきっかけに、1879年4月5日、チリはペルー・ボリビア両国に宣戦布告し、 太平洋戦争が勃発した。イギリスの支援を受けたチリはこの戦争に完全勝利し、1884年の講和条約により
しかし、この戦争以降両国との関係は悪化し、その影響は現在まで続いている。
だそうで。ヒトの欲は際限がないですね。