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シャープが久しぶりに太陽電池出荷量で世界首位☆

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2014.05.16|shiozawa

このところ、調子の悪かったシャープ

ここ数年の超円高による海外の企業との価格競争で大きく破れて、外資系企業には事業買収や怪しい業務提携など、たびたび耳にする事がありました。

しかし、何とか大山を乗り越えつつあるようで、久しぶりに今年度の第一四半期に黒字を出したようです。 

おめでとうございます。

■シャープが5年ぶりに太陽電池出荷量で世界首位に、ファブライト戦略が奏功  2014/05/15

シャープが2014年第1四半期に、太陽電池モジュールの出荷量で5年ぶりに世界首位の座に返り咲いた。

米NPD Group社の太陽電池部門であるSolarbuzzが、同社の「Module Tracker Quarterly」の中で明らかにした。

シャープは、中国メーカーが台頭する前の1963年から2008年までの45年間にわたって、太陽電池業界のリーダーの座を維持してきた。その後2009年からは、割安な結晶Si型太陽電池で勢いを増した中国メーカーと、生産コストが低いCdTe型太陽電池を製造する米First Solar社に首位を明け渡した。

四半期ごとのシャープの出荷量。グラフ中の数値は世界ランキングを示す(図:NPD Group社)

<シャープが5年ぶりに太陽電池出荷量で世界首位に、ファブライト戦略が奏功>

今回、シャープが再び首位の座に返り咲いたのは、堅調な日本市場の季節要因に支えられただけでなく、調達戦略を変更したことが奏功した面が大きい。

シャープは長い間、垂直統合戦略を推進し、自社でセルからモジュールまでを生産してきた。しかしその後、一部のセルを主に中国や台湾を拠点とする企業に生産委託することで、シャープ自身は「モジュール販売に重点を置くようになった」

引用:日経テクノロジー

つい、2000年代前半までずっと世界の最先端と最大の出荷量を誇ってきたシャープですが、

ここ数年山あり谷ありでした。

 

2012年度は過去最悪の5453億円の赤字を計上。

前の期の3760億円の赤字に続き2期連続の最終赤字でした。

 

それに伴って、海外企業からの資本・業務提携という名の間接的な企業買収と技術流出のリスクがありました。

当然現在もその危険性はありますし、リストラによる多少の技術流出はありましたでしょう。

しかし、何とか買収されることなく、

シャープ、3期ぶり最終黒字に転換 14年3月期

シャープが12日発表した2014年3月期の連結決算は、最終損益が115億円の黒字(前の期は5453億円の赤字)になった

最終黒字は3期ぶり。リストラ効果に加え、太陽電池や電子デバイス、液晶の販売が好調に推移した。

アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(4月24日、13社)の最終黒字102億円をやや上回った。

売上高は前の期比18%増の2兆9271億円、営業損益は1085億円の黒字(前の期は1462億円の赤字)だった。

引用:日経新聞

久しぶりの黒字です。

また、最近の持ち株比率を確認したのですが

株主名 所有株式数(株) 持株比率(%)
日本生命保険相互会社 51,492,384 3.03
明治安田生命保険相互会社 45,781,000 2.69
QUALCOMM INCORPORATED 41,988,000 2.47
株式会社みずほ銀行 41,910,469 2.46
株式会社三菱東京UFJ銀行 41,678,116 2.45
株式会社マキタ 35,842,000 2.11
サムスン電子ジャパン株式会社 35,804,000 2.10
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 28,525,000 1.68
シャープ従業員持株会 27,034,636 1.59
三井住友海上火災保険株式会社 24,658,022 1.45

 

第三位のQUALCOMM と第七位のサムスン電子ジャパンのみが外資程度にとどまり、ここからも何とか最大の危機を乗り越えた感がうかがえます。

また今回、シャープが太陽電池モジュールの出荷台数で世界一に返り咲きできたのは、“ファブライト戦略”との事。

ファブライトとは、開発・設計のみを自社で行い、製造を外部に100%委託するファブレスに対し、自社で最小限の製造規模を維持しながら、製造を外部へ委託すること。

結局技術力はあっても製品の価格競争で勝てなければ売り上げは伸ばすことができないのが現状。

海外の自社工場ではなく、海外の製造メーカーに委託しなければなかなか勝てないのがすこし残念な所です。

 ■太陽電池モジュール出荷量、中国Yingliが2年続けて首位  2014/01/23

市場調査会社の米IHS社によると、2013年の太陽電池モジュールの出荷量で中国Yingli Green Energy社が2年続けて首位に立ったという。

同社の出荷量は3GWを超え、シェアも前年の7.4%から8.3%に拡大した。

太陽光発電の国別の市場規模も、中国が2年続けて最大。中国、日本、米国、ドイツの4カ国で世界の2/3を占める規模となっている。

太陽光発電の主要4カ国における上位メーカー3社の出荷量(2013年第1~第3四半期、資料:IHS)

Yingli社は地元・中国はもちろん、2012年は4位にとどまったドイツでも出荷量で他社を圧倒した。

米国でも米First Solar社に続く2位。ただし、中国に次ぐ規模の日本市場では9位にとどまった。

日本ではシャープや京セラといった国内メーカーが強いためだという。

引用:日経テクノロジー

ここでわかるのは、環境エネルギー大国であるヨーロッパのドイツでさえ、中国の安い太陽電池に市場を大きく奪われたのに対し、日本は超円高によるありえないほどのディスアドバンテージを抱えながらも国内シェアを国産企業で持ちこたえたのは特筆すべき点でしょう。

自然災害大国であり、平地の少ない特殊な地形条件であったり、国内企業が技術力で価格競争にも劣らず努力された結果かと思います。

シャープにはもちろん太陽電池意外にも魅力的な技術を持った分野がありますが、

かつてのシャープが持っていた太陽電池や液晶などのように、将来性を強く感じさせる新技術の小さな種を発見しコツコツと育てていくことを楽しみにしています。

はたして黒字回復から、一気に大逆転の大躍進へつなげていくことができるでしょうか。

とても楽しみです。

ありがとうございます。

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