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船のエアバッグ☆
2014.07.11|shiozawa
最近の自動車には当たり前のようについている“エアバッグ” 。
その広がりは自動車だけではなく色々なものにも応用されています。
そのなかでも非常に有用性のある物へのエアバッグ開発が行われているようなのでさっそくご紹介。
■「船のエアバッグ」が海難事故のリスクを減らす
EUが資金を援助している研究グループ「SuSY」は、緊急時に船の沈没を防ぐことができるかもしれない「船のエアバッグ」を開発している。
SuSYは、潜水を制御できなくなった潜水艦の浮力増大にすでに使われている技術を用いて、15秒以内に作動できる膨張式の安定化装置を開発することを目指した。
緊急時に人々の避難や危険物を含む貨物の救出のために時間稼ぎができるほか、転覆した船の安定化や、沈んだ船の引き上げにも役立つよう設計されている。
SuSYのエアバッグ・システムで使うケブラー強化バルーンは、船のバラストタンク内か、ダブルハル(二重船殻)(タンカーで、事故のときに油漏れを防ぐために備えられている)の間に設置することができる。引用:Wired.jp
これだけ技術の進んだご時世。
しかし、いまだに水難事故はとても減ったようには思えません。
万が一沈没の危機に遭遇した場合は、小型ボートやヘリコプターでの救助ほどしかパッと思い浮かばないのが現状です。
そこで、沈まないように瞬時にバルーンを膨らませて、水没を防ぐというのが今回EUで研究されている船のエアバッグ。
船の水没による死者を防ぐだけでなく、転覆した船の回収には膨大な時間とコストがかかりますので非常に有効ですし、大きなニーズがあると思います。
将来的には、自動車と同様にエアバッグが標準搭載されれば、今よりずっと安心して船の旅が楽しめます。
バイクにも最近はジャケットにエアバッグが着いたものがありますが、最新のものはバイクとともにエアバッグ搭載ジャケットが進化しているようです。
■事故の瞬間にジャケットをエアバッグ化させるDucatiのバイク
Ducati社は、エアバッグジャケット用のセンサーを搭載したオートバイを開発した。
衝突するとワイヤレスでジャケットに信号が送られ、45ミリ秒でエアバッグが開く。
これまでのジャケットは、原始的な仕組みで機能するものだった。つまり、マシンからライダーの身体が離れたときにトリガーが作動し、エアバッグ化するものだったのだ。
これでは、すべての事故を防げるわけではない。
そこで、イアリアのライディングウェア・メーカーDainese(ダイネーゼ)社は2012年4月、「D-Air Street」を発表した。
これは、エアバッグを搭載したライディングジャケットとバイクがワイヤレスでつながる世界初のシステムだ。
引用:Wired.jp
従来のエアーバッグではバイクから体が十分に離れないとエアバッグが作動しなかったのに、瞬時に衝撃を感知して体がバイクから離れる前に検知する。
信頼性が上がっていいですね。
将来的にはすべてのバイクがこのジャケット仕様に互換性を持てばきっと普及しますね。
最後に、乗り物ではないですがこんなものにも使うエアバッグがあるようです。
<Freeskier survived avalanche accident with ABS Airbag>
フリースキーヤーのAymar Navarroが、ピレネーで車広告の撮影中に大規模な雪崩に遭遇。
ABSのエアバックで無事に生還を果たしたわけですが。。。
ABS製のアバランチ・エアバッグというそうです。
それにしても雪崩対策用のエアバッグがあるんですね。
こう考えてみますと、衝突や衝撃のかかるものに対しては色々と応用がききそうですね。
新しいエアバッグの応用が楽しみです。
ありがとうございます。