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なぜ吉野家は食券機を置いていないのか~牛丼一杯の儲けは?円~
2008.08.19|iwamura
「なぜ吉野家は食券機を置いていないのか」(ある広告人の告白~あるいは愚痴かもね~より)
むしろ逆に、「なんでこんな小さなラーメン屋さんなのに食券機おいてるんだろうなあ、なんかヤだなあ。」
と思うことがある方的には、「そうだよな」「やっぱりな」という、今日はオハナシであります。
有名な話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、吉野家に食券機が置いていなくて、代金後払いなのは、食べ終わって店を出るお客様に「ありがとうございました。」の挨拶をする機会を店員さんが逃さないようにするためなんですね。
さらにロジカルに続きます。
吉野家ウェブサイトの中にある「吉野家文化とは」というページがなかなか面白いです。特徴的なのは、数値や論理を重んじるというところですね。冒頭の部分を引用します。
”吉 野家には独特の企業文化があります。目に見えない吉野家文化の一つ「客観的、論理的な思考」。抽象的な表現を嫌い、客観的データや論理的思考をコミュニ ケーションの手段として使っています。一般的に、数字や客観的なものさしによる基準がないと、物事を感覚的に評価してしまいます。感覚的な基準では正しい 判断ができなくなり、皆がそれぞれ自分のエゴを主張するようになってしまうため、吉野家は、実に様々な場面で数字や論理的思考によるコミュニケーション手 法が体の一部として身に付いているのです。”
食券機を置かないというのも、このへんの哲学から来ているのでしょう。挨拶をなからずしよう、と精神論で言うのではなく、自然に挨拶ができるような環境に店舗を設計してしまう。そんなところは、いろいろ学ぶところが多いと思います。
確かに、一位を突っ走る歴史の重みはこのへんに秘密がありそうです。
「牛丼一杯の儲けは九円」という本も話題になったことがありましたね。。。有り難く、牛丼一杯頂きます。
そして本日も!ROCKETWORKSも頑張ります!
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